町に尽くし 町に見放された里親の「孤立無援」裁判【訴訟の町②】屋久島町長選2023
山海留学生、里親宅でけがして損害賠償請求 ➡
町教委、里親に支援や助言することなく「町に法的責任はない」と主張
町と里親、計220万円の解決金を支払い和解
屋久島町の荒木耕治町長が治めた3期12年は、計6件の法的な争いに直面する「訴訟まみれの町政」だった。
そのうちの2件は、いま現在も住民訴訟で係争しており、補助金不正訴訟の一審では荒木町長ら町幹部の監督責任が認められ、町長交際費訴訟では荒木町長が高額な贈答を続けた国会議員の氏名を開示するように求められるなど、町の「苦戦」が続いている。
今年11月に荒木町長が任期満了を迎えるのを前に、現町政で続いた訴訟について振り返り、その問題を連載で検証する。2回目は、山海留学の児童が里親宅でけがをした問題をめぐり、町と里親が解決金220万円を支払って和解した訴訟を取り上げる。
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山海留学で もう一つ別の訴訟
屋久島町立の小学校が島外から児童を受け入れる山海留学で町は、児童に対する里親の体罰をめぐる訴訟に加えて、もう一つ別の訴訟を抱えていた。里親宅で目にけがをして視力が落ちたとする児童側が、町と里親を相手取り、約1180万円の損害賠償請求訴訟を大阪地裁に提起したのだ。
そして最終的に、2019年2月に町と里親が計220万円の解決金を支払う和解が成立したが、町は体罰訴訟と同様に、この訴訟でも「町は山海留学の実施主体ではないので法的責任はない」との主張を続けた。だが、裁判所は町にも一定の責任があるとして、町が44万円の解決金を支払う和解案を提案。残りの176万円は里親が支払うことになったが、その里親は町から何も支援が受けられないまま、「孤立無援」で大阪地裁での係争を強いられた。
山海留学制度に必要不可欠な里親
山海留学の表向きの建前は、都会の子どもたちに対し、自然豊かな屋久島でゆったりと学ぶ機会を提供することだ。だが、実際の理由は大きく違い、町立小学校の児童数を1人でも多く増やし、二つの学年が一緒に学ぶ複式学級を回避するなどの目的がある。
それゆえ、留学生を受け入れる里親はその目的に共感したうえで、毎日の食事を含めて、児童の生活全般にわたって世話をする。留学生1人につき月7万円の委託料が支給されているが、児童のけがや病気にも気を配らねばならず、その負担はとても大きい。
つまり里親は、屋久島町が運営する町立小学校を支援する要の役割を果たしており、山海留学制度を続けていくうえで、必要不可欠な存在だということである。
町、早々に法務事務専門員らが答弁書を作成
それにもかかわらず、児童側が訴訟を提起した後の町は、この里親に冷たかった。
どうやって弁護士に代理人を頼めばいいのかわからず、町教育委員会や小学校に相談したが、支援や助言は一切受けられず、途方に暮れたという。その一方で町は、早々に法務事務専門員と職員を指定代理人にして答弁書を作成。そのなかで、「山海留学は地区住民や小学校長らでつくる実施委員会の主催で、町は実施主体ではない」として、町に法的責任はないと主張した。
里親「今の制度では里親にならない方がいい」
町教委から見放され「孤立無援」となった里親は、独自に関西で弁護士を探すなどして、手探り状態で裁判に臨んだ。そして、和解が成立した後に開かれた2019年の3月議会で、里親は町議を通じて、「今の制度のままでは、里親にならない方がいいと言いたい。眠れない夜が続き、今でも悔しくて眠れないことがある」などと、孤立して苦しんだ胸の内を荒木町長ら町幹部に訴えた。
屋久島町が運営する町立小学校のために尽力していたのに、一度トラブルが起きたら「赤の他人」のように知らんぷりをする。
何とも無責任かつ冷酷な対応だが、体罰訴訟の時にも、町は同じような対応を里親にしたという。これでは、町の学校のために里親になろうとする人は、だれもいなくなるだろう。
町の信用、自己弁護が過ぎるとさらに失墜
山海留学をめぐる二つの訴訟を振り返ると、実質的には町も「実施主体」の一つであるにもかかわらず、その事実を無視して、責任を回避しようとした町の目論見が透けてみえてくる。指定代理人の法務事務専門員や職員がどのような主張をしようと自由だが、それに対する司法の判断には責任を持たねばならない。
訴訟に勝つためには、自身に都合のいいことを主張するのは当然だ。しかしながら、それがあまりに過ぎると、地方自治体としての信用がさらに失墜するということを、屋久島町は自覚しなくてはならない。
町民の優しさの上に胡座をかいてやりたい放題!
納税と言う名のATMで使いたい放題!
倫理観の欠片も無い!
トップが腐ってるから周りが腐っていく。
自浄力のかけらもないトップを
未だに担ぎ上げようとする分別のない人たちがいる。
そういう人たちは屋久島の未来を真剣に考えて
いるのだろうか?