新ごみ処理施設の運営管理費、総額で年2億3900万円に/屋久島ポスト
町支出、年間業務委託費1億8876万円+電気代などで年5000万円
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町が公開した新ごみ処理施設の完成イメージ=町報やくしま 2023年2月号より
今年11月から本格稼働する屋久島町の新ごみ処理施設の運営管理にかかる経費が、総額で年約2億3900万円になることが町への取材でわかった。運営管理業者への業務委託費は年1億8876万円(消費税込み)だが、これとは別に電気代などで年約5000万円が必要になる。
町、業務委託費と諸経費を別々に予算計上
町生活環境課によると、同施設の運営管理業務委託費は3年間で計5億6628万円(同)で、1年あたりにすると年1億8876万円(同)。これに加えて、電気代に年2700~2800万円、燃料(重油)代に年1500~1600万円、排気ガスなどの分析測定費に年650~660万円がそれぞれ必要になり、年約5000万円の支出を見込んでいるという。
今回、町は業務委託費と電気代などの諸経費を別々に予算計上しており、施設の運営管理費を総額で示していなかった。その理由について同課の担当者は、「新しい施設での実際の使用量がわからないため、当初の3年間は諸経費を業務委託費に入れなかった」としている。
日本管財環境サービスとヤクデン商事の特定JVに業務委託
生活環境課が公表した関係文書によると、同施設の運営管理業務を委託する業者の選定は、今年7月に公募で企画提案を求めるプロポーザル方式で実施された。3年間の業務委託費となる予定価格(事業費限度額)は事前公表され、5億7714万2280円(同)に設定。プロポーザル審査会には、日本管財環境サービス(本社・大阪市中央区)とヤクデン商事(本社・屋久島町)の「特定委託業務共同企業体」(特定JV)のみが参加し、予定価格の約98%となる5億7024万円(同)を提示して、町の委託業者に選ばれた。
この審査会の結果を受けて、町は9月19日に同特定JVと業務委託契約を結んでいる。
