異例の視聴9000回超! 屋久島町議会の配信動画 屋久島町新ごみ処理施設建設

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意図的な無効入札に対する町長の認識を問う一般質問の記録

真辺町議、非常識な無効入札で「公共工事の関係者が関心を持っているのかもしれない」

議会動画9000回超2

※質問は6分20秒から【動画】新ごみ処理施設建設工事の入札で、川崎技研が意図的に無効な入札をした問題について一般質問する屋久島町議会の真辺真紀町議(2023年8月28日、同町議会YouTubeチャンネル)


 屋久島町の新ごみ処理施設の建設業者を決める一般競争入札で、落札する意思がない川崎技研(本社・福岡市)が入札への参加を辞退せず、事前公表された予定価格を約15億円上回る無効な入札をした問題――。

 その問題を取り上げた屋久島町議会一般質問の議会動画が異例の視聴回数を記録している。921日午前7時現在で9135回となり、二番目に多い602回を大きく引き離して、これまでにない注目を集めている。

荒木町長、予定価格超の入札に「残念」

 この動画は、同町議会の真辺真紀町議が828日の町議会で一般質問に立ち、川崎技研が意図的に無効な入札をしたことなどについて、荒木耕治町長の受け止めや認識などを尋ねたものだ。荒木町長が「予定価格内での金額を期待していただけに残念に感じた」とする一方、「企業戦略に基づく結果となるので、それ以上でも、それ以下でもないと受け止めている」と答弁する様子などが記録されている。

町議会、これまで60本配信し100回前後が大半

 屋久島町議会は20226月からユーチューブでの録画配信を始め、これまでに60本の議会動画を公開。動画1本あたりの視聴回数は100回前後が大半で、多くても500~600回程度に留まっていた。

2社参加の入札で落札額は予定価格とほぼ同額

 新ごみ処理施設の入札は202211月に実施され、川崎技研とテスコ(本社・東京都)2社が参加。川崎技研が意図的に無効な入札をした一方、テスコが予定価格とほぼ同額の244870万円で落札し、価格競争がないまま建設費が決定した。それを受け、公正取引委員会が「競争が働いたと言い切れない」「町は入札業者に事情を聴く必要がある」との見解を示したため、真辺町議ら複数の町議が町に対し、川崎技研に聴き取り調査を実施するように求めていた。

真辺町議「意図的な無効入札は常識的には考えられない」

 自身の議会動画が注目を集めていることについて、真辺町議は「事前公表された予定価格を超えて、意図的に無効な入札をするケースは常識的には考えられないので、公共工事に関わる業者や行政の関係者らが関心を持っているのかもしれない」と話している。


■屋久島町議会YouTubeチャンネル動画(※質問は6分20秒~ 計25分13秒)


【動画】新ごみ処理施設建設工事の入札で、川崎技研が意図的に無効な入札をした問題について一般質問する屋久島町議会の真辺真紀町議(2023年8月28日、屋久島町議会)

■屋久島ポスト編集動画(6分44秒・字幕付き)

【動画】新ごみ処理施設建設工事の入札で、川崎技研が意図的に無効な入札をした問題について答弁する屋久島町の荒木耕治町長(2023年8月28日、屋久島町議会、同町議会YouTubeチャンネルより)


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