予定価格15億円超入札の川崎技研 参考見積もりは不参加 屋久島町 新ごみ処理施設

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参考見積もり3社のうち1社のみ入札参加 テスコが落札

町、予定価格以下を「期待していた」

参考見積もり1
現在稼働中のごみ処理施設「屋久島町クリーンサポートセンター」(Google Earth より)


 屋久島町が
2023年度に着工を予定する新ごみ処理施設の入札をめぐり、事前公表された予定価格を15億円上回って入札した川崎技研(本社・福岡市)が、予定価格を算定する際に町が参考見積もり徴取した3社に含まれていないことがわかった。

 町はテスコ(本社・東京都)など3社の参考見積もりから246100万円の予定価格(税抜き)を決定したが、テスコ以外の2社は入札に不参加。入札はテスコに加え、参考見積もりに参加しなかった川崎技研の2社で争われ、予定価格に極めて近い244870万円を入れたテスコが落札した。一方、川崎技研は予定価格を超える金額では落札できないことを知りながら、予定価格を大幅に上回る395000万円を入札した。

予定価格 複数社の参考見積もりで算出

 国や地方自治体が徴取する参考見積もりは、公共事業などの競争入札で、落札金額の基準となる予定価格を算出する際に関係業者から集められる。国や自治体の発注側は、複数の業者が提出した見積書を参考にして予定価格を決定したうえで、一般競争入札などを実施している。

テスコなど3社の参考見積もりで予定価格を決定

 屋久島町によると、新ごみ処理施設の参考見積もりは、テスコとエスエヌ環境テクノロジー(本社・大阪市)、ほか1社の計3社から徴取して、予定価格を246100万円に決定した。その後に実施した入札参加の資格審査では、テスコ、エスエヌ環境テクノロジーに加え、参考見積もりには参加しなかった川崎技研の3社が合格。だが、途中でエスエヌ環境テクノロジーが辞退したため、昨年11月にあった入札ではテスコと川崎技研の2社が争うことになり、参考見積もりから関わっていたテスコが落札業者に決まった。

資格審査

入札参加資格の審査結果。テスコ、川崎技研、エスエヌ環境テクノロジーの3社が合格した(入札審査講評より)

川崎技研、「無効」を承知で高額入札

 新ごみ処理施設の建設業者の選定は、技術と価格を競う総合評価方式の一般競争入札で実施され、予定価格は事前に公表されていた。「屋久島町建設工事の予定価格の事前公表に関する要領」では、予定価格を超える入札は「無効」と規定されており、参加した2社は予定価格を下回る入札金額を提示する見込みだった。

 だが実際の入札では、川崎技研が予定価格を約15億円上回る395000万円を提示して、実質的に価格競争を放棄。その結果、予定価格の99.5%にあたる244870万円を入札したテスコが「不戦勝」の形で落札した。

総合評価
新ごみ処理施設建設の総合評価方式一般競争入札の総合評価点。川崎技研は技術面ではテスコより高評価を得ていたが、価格評価で「失格」とされた(入札審査講評より)

町、川崎技研から事情は聴かず

 川崎技研が予定価格より15億円も高く入札したことについて、ごみ処理施設を担当する町生活環境課の計屋正人課長は「(予定価格の)枠のなかで(の金額を)期待していた」とする一方、入札後に同社から事情を聴くなどの対応はしていないという。

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