【取材後記】公務出張のマイルは「公金」 取得記録の公開を/編集委員会
「Suica」など各種カードのポイントなら13万円相当
鹿児島県屋久島町の荒木耕治町長が公務出張の際に航空会社のマイルを個人のマイレージカードに加算していた問題――。
初報の後も取材を続けると、マイルが無料の特典航空券だけでなく、旅行やショッピングに使えるクーポン券やJR東日本の「Suica」といった各種カードのポイントに交換できることがわかってきました。ポイントの主なレートは「1マイル=1円」。荒木町長が過去7年間に取得したのは約13万マイルとみられ、これを各種カードのポイントに交換すれば、13万円に相当する金額になります。
約60種類のカードでポイント交換が可能
公務出張で得たマイルは「公金」と同じです。つまり、荒木町長が取得したマイルは、町民が得たマイルでもあり、私たち町民はマイル取得の記録を知る権利があると言えます。
荒木町長が頻繁に利用している日本航空(JAL)のウェブサイトを見ると、約60種類のカードでマイルをポイントに交換できることがわかります。その一部を以下に示します。
・電子マネー特典「WAON」
・Amazonギフト券
・Suica特典
・ローソンPonta特典
・dポイント特典
・ビックポイント特典
・JAL Global
WALLET
以上は一部ですが、どのカードもマイルを現金と同様に使えるサービスです。
公務マイルの取得記録は「個人情報」ではない
荒木町長が取得したとみられる13万マイルは、これらの各種カードのポイントに交換でき、その金額は13万円相当になります。荒木町長はマイルの私的利用を否定していますが、それが本当なのかどうかは、公務マイルの取得記録を確認するまでは判断できません。
2019年12月の町議会で、荒木町長はシルバー割引を利用した出張旅費の着服を指摘された際、搭乗記録の提出を求められました。それに対し、荒木町長は「個人情報」を理由に拒否しましたが、結果的にその搭乗記録には、シルバー割引を80回以上利用し、計約200万円を着服していた記録が残されていました。
公務マイルは町民のマイルであり、その取得記録は「個人情報」ではありません。荒木町長には公務出張で得たマイルの記録開示を早急に求めます。