虚偽発言について「お答えする必要がない」/回答書全文 石田尾議長 虚偽発言問題
屋久島町幹部らによる出張旅費不正精算の調査に対する議会討論で、虚偽発言をした石田尾茂樹議長が関係者への事情説明を拒否している問題をめぐり、屋久島ポストは石田尾議長が8月26日付で関係者に送付した回答書の全文を入手した。
「事実に反する議会発言についての回答」と題された回答書はAサイズで1枚。虚偽発言があった2020年の屋久島町議会9月議会が閉会していることを踏まえ、発言の取り消しができるのは「当該会期中」と説明。それを理由に、虚偽発言については「お答えする必要がない」と主張して、事情説明を拒否している。
この虚偽発言をめぐって、石田尾議長は、岩川浩一副町長(当時)が不正精算に使った虚偽領収書が「意図的に発行された」と報じた新聞記事について、「記者が『副町長が(虚偽領収書を)書けと言ったんだろう』ということで(旅行会社の社員に)迫っている」と発言。だが実際には、記者がそのような発言をした事実はなく、石田尾議長は8月16日の町議会全員協議会で虚偽発言だったことを認め、関係者に事情説明することを約束していた。

石田尾茂樹議長が関係者に送付した文書では、虚偽発言について「お答えする必要がない」と主張している
■石田尾議長の回答書全文
令和4年8月26日
事実に反する議会発言についての回答
屋久島町議会議員 石田尾茂樹
令和4年8月1日付けで質問の件について、下記のとおり回答します。
議会の会議における発言を取り消すには
(1)発言者の発意による方法(会議 規則第64条)と
(2)議長の職権により取り消す方法(地方自治法 129条)の 2つの方法がありますが
(1)の取り消し又は訂正は、当該会期中に限られております。
従いまして、問題にされている2020年(令2年)の屋久島町議会9月定例会における私の発言に関しては、事実に反する発言であったかなかったかについて現時点で言及し、お答えする必要がないものと考えます。
以上、回答します。
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