【検証】町民を欺く現職町長、民意を問わずに「続投」表明 屋久島町長選2023
荒木町長、虚偽答弁で出張旅費の着服を隠蔽 ➡「自分で手掛けた企画をやりたい」と減給で幕引き
2020年4月に謝罪の記者会見
【動画】出張旅費不正問題で記者会見する荒木耕治町長(2020年4月2日、屋久島町宮之浦)
航空運賃のシルバー割引を悪用して、約200万円もの出張旅費を着服した荒木耕治町長は、自身の進退をどう判断するのか。この旅費不正では公費の着服に加えて、町議会や取材で虚偽の説明をして、シルバー割引の利用を隠蔽しようとしており、地方自治体の首長としての資質を問われる不正だった。
それゆえ多くの町民は、まずは荒木町長が辞職をしたうえで、出直しの町長選に出馬して、広く民意を問うのではないかと推測していた。
ところが、2020年4月2日に開いた記者会見で、荒木町長が出した答えは「半年間の給与を返上」する処分だった。虚偽答弁をせず、初めから不正を認めて「旅費精算のルールを理解していなかった」と謝罪していれば、それでも許されるかもしれない。だが、荒木町長は議会や取材で嘘をつき続けて、屋久島町民を欺こうとしており、本来であれば、そのまま町長を続けるのは無理な状況だった。
出張旅費の不正精算について、頭を下げて陳謝する荒木耕治町長(2020年4月2日、屋久島町宮之浦)
しかし、記者から処分を決めた理由を問われ、荒木町長はこう答えた。
「いま、私がまだやるべき事がたくさんあると思っている。いま一番の問題は、新型コロナウイルスの件、屋久島空港の件。いろいろと自分で手掛けた企画があるので、そういう事もやりたいと考えている」
何とも身勝手な主張だった。「やりたい事がある」といっても、それをやってもらうかどうかは屋久島町民が判断することで、荒木町長が決めることではない。前回の町長選があった2019年10月の段階では、出張旅費の着服問題は発覚しておらず、荒木町長が議会で虚偽答弁をするような人物だとわかっていたら、おそらく3選は果たせなかっただろう。
さらに、荒木町長は記者から「直接、住民に説明する機会を設ける予定はないか」と問われ、「今後、いろいろな会合等で話していきたいと思っている」と答えた。しかし、その記者会見からすでに2年3カ月以上が過ぎているが、一連の出張旅費不正問題について、荒木町長が町民と一緒に話し合っている姿を目にしたことはない。
それにもかかわらず、今秋の町長選で4選をめざす荒木町長の後援会長は、一連の出張旅費不正問題などについて「いつまでもその過ちを持ち出すことはどうなのか」と主張。「討議資料」と称するチラシを戸別配布して、現職町長への支持を広く呼びかけている。
屋久島ポストが配信した連載記事「【検証 屋久島町政】出張旅費不正問題」を再録するシリーズの7回目では、2020年4月2日の記者会見で、荒木町長が自身に減給処分を科し、町長としての「続投」を表明した経緯を振り返る。
●出張で懐に200万円、それでも平気な金銭感覚:【検証 屋久島町政】(23)
2022年7月14日配信
最近とみに、至るところで、議員や、首長の不祥事が報道されますが、辞職して責任を取るなど
実に引き際が素晴らしい。
首長たるもの、住民のトップですから、こうでなくてはなりません。
醜態をさらしながら、辞めるどころか、四選を目指すに至っては言語道断の事だと只呆れるばかりである。
そういう不祥事を容認してる島だと世間から思われてるんですよ!屋久島の町民は世間知らずで低脳だと。
私は恥ずかしいです。
島民さん、貴方の仰っしゃるとおりです、屋久島の皆さんは、まだ親戚や身内意識で、政治を勘違いされてるみたいですね、町長にしろ、町議にしろ、こんどこそ恥ずかしくない判断をして下さい。