「円滑な関係を期待」して、鹿児島県知事らへの贈答額は計11万円 屋久島町長交際費問題
塩田、三反園、伊藤の各氏の自宅に高級プレミア焼酎「無何有」も贈答
荒木町長「県は利害関係者」 今後の贈答は中止する方針
【上】左から、鹿児島県庁、塩田康一知事、三反園訓・前知事、伊藤祐一郎・元知事
【下】左から、荒木耕治町長、焼酎の「三岳」「無何有」「愛子」「水ノ森」
屋久島町の荒木耕治町長が自身の裁量で支出できる交際費を使い、過去5年間に約370万円分の贈答品を贈っていた問題をめぐり、鹿児島県の知事と副知事への贈答額が約11万円だったことがわかった。贈答品は高級プレミア焼酎やポンカン、パッションフルーツなどで、果物については季節ごとに定期的に贈っていた。荒木町長は贈答の目的を「関係性を円滑にするため」「町産品のPR」としているが、県は補助金などを受ける「利害関係者」に当たるため、今後の贈答は中止する方針だ。
贈答は18件 焼酎6万6千円 果物4万4千円
屋久島ポストが開示請求した交際費の支出記録によると、2017~2021年度の5年間で、荒木町長が同県の知事と副知事に贈答したのは延べ18件で、支出した金額は11万340円だった。
焼酎の贈答は5件で、支出は6万6368円。銘柄は「三岳」「愛子」「水ノ森」などの計14本だった。そのなかには、芋焼酎の原酒を屋久島山麓のトンネルで1年以上熟成させたプレミア焼酎の「無可有」(1.8ℓ・1万1000円)もある。
季節ごとの果物の贈答は13件で、支出は4万3972円。贈答の内容や頻度は年によって違いはあるが、基本的に7月はパッションフルーツ、12月はポンカン、2月はタンカンを定期的に贈答している。
屋久島名産のタンカンとポンカンの贈答箱。右端はパッションフルーツ
塩田、三反園の両氏は現職、伊藤氏は元職として贈答
町は交際費の支出記録を明らかにする際に、贈答先の役職である「鹿児島県知事」「鹿児島県副知事」は開示する一方、すべての氏名を「個人情報」を理由に黒塗りにしている。副知事は2人態勢で個人の特定が難しいが、知事については、贈答した年月日の記録から、塩田康一知事、三反園訓知事(当時)、伊藤祐一郎・元知事の計3人に贈答したことがわかる。
知事と副知事に対する贈答内容は以下のとおり(※顔写真は全国知事会ウェブサイトより)。
【塩田康一知事】
贈答額:3万9370円
贈答品:焼酎/三岳(1.8ℓ)×2本、愛子(1.8ℓ)×2本、水ノ森(1.8ℓ)×2本
贈答品:焼酎/無何有(1.8ℓ)×1本
・2020年12月
贈答品:ポンカン(5kg
2L)×1箱
・2021年7月
贈答品:パッションフルーツ(2kg L)×1箱
・2021年12月
贈答品:ポンカン(5kg
2L)×1箱
【三反園訓知事(当時)】
贈答額:3万5084円
・2017年7月
贈答品:パッションフルーツ(2kg)×2箱
・2017年12月
贈答品:焼酎/無何有(1.8ℓ)×1本
・2018年2月
贈答品:タンカン(3kg
2L)×1箱
・2018年7月
贈答品:パッションフルーツ(2kg L)×1箱
・2018年11月
贈答品:ポンカン(5kg
2L)×1箱
・2019年7月
贈答品:パッションフルーツ(2kg L)×1箱
・2019年12月
贈答品:ポンカン(5kg
2L)×1箱
・2020年7月
贈答品:パッションフルーツ(2kg L)×1箱
【伊藤祐一郎・元知事】
贈答額:1万1738円
・2017年12月
贈答品:焼酎/無何有(1.8ℓ)×1本
【副知事】
贈答額:2万4150円
・2017年5月
贈答品:焼酎/三岳(1.8ℓ)×2本、愛子(1.8ℓ)×2本、水ノ森(1.8ℓ)×1本
金 額:1万4150円
・2018年11月
贈答品:ポンカン(5kg 2L)×1箱
・2019年12月
贈答品:ポンカン(5kg 2L)×1箱
・2019年12月
贈答品:ポンカン(5kg 2L)×1箱
「無何有」限定製造で入手困難 飲食店では1杯2000円
塩田、三反園の両氏には現職の知事として、伊藤氏には元知事として、本坊酒造(本社・鹿児島市)の「屋久島伝承蔵」が製造するプレミア焼酎の「無何有」が1本ずつ贈られている。
「無何有」などを製造している屋久島伝承蔵を紹介する本坊酒造のウェブサイト画面
本坊酒造 屋久島伝承蔵「至福の一杯をご堪能いただける逸品」
それでは、この「無何有」とは、どのような焼酎なのか。製造元である本坊酒造のウェブサイトでは、以下のように紹介されている。
<世界自然遺産の島、屋久島の懐に抱かれて生れた奥深い味わい。ゆるやかな時の流れとともに至福の一杯をご堪能いただける逸品としてお薦め致します。
屋久島伝承蔵で造られる手造り、甕壷仕込み、さらに甕貯蔵の芋焼酎原酒です。甘く柔らかな屋久島の水と良質なさつま芋を原料に、一次、二次仕込みに明治20年より現存する和甕を用いた昔ながらの手造り甕壷仕込み。さらに、その原酒を屋久島太忠岳山麓にある隧道(トンネル貯蔵庫)の中、光の影響を全く受けず、年間を通して冷涼な環境の中で一年以上静かに甕貯蔵し熟成させた芋焼酎原酒です。
※「無何有」とは、古代中国学者の荘子の言葉で、作為がなく自然なことを意味します>
本坊酒造・屋久島伝承蔵で行われている昔ながらの手造り甕壷仕込み
この説明を読むだけで、ぜひ味わってみたいと思う町民は多いだろう。だが、製造本数に限りがあるため、一般の消費者には入手が難しいうえ、町内の飲食店ではグラス1杯2000円ほどで提供される高価な焼酎である。
荒木町長「人脈づくり」「町産品のPR」
屋久島町が属する鹿児島県とはいえ、県と町は同じ地方自治体である。そのトップである県知事に対して、なぜ、これほど高級な焼酎に加え、ポンカンやパッションフルーツなどを定期的に贈答する必要があるのか。
荒木町長は取材に、町総務課を通じて「屋久島町の各事業を推進するため、円滑な関係の期待を込め人脈づくりとして贈答した」「町産品のPRのため」と説明。しかし、町は補助金を県から受給するなど、両者が「利害関係者」に当たることに加え、経費削減のためにも、今後の贈答は中止するとしている。
送付先は自宅「運搬の負担がないように官舎に送った」
また、贈答品の送付先が県庁ではなく、自宅になっている理由については、「県知事と副知事の官舎の住所を把握していたので、運搬の負担がないようにした」としている。
荒木耕治町長が鹿児島県知事にパッションフルーツ(時計草)を贈答した際の送り状。送り先が知事の自宅(官舎)のため、住所が黒塗りされている
元職の伊藤氏への贈答「知事時代に支援や助言をいただいた」
さらに、伊藤元知事については、知事選で落選してから1年半後の2017年12月にプレミア焼酎「無何有」を贈答している。その理由について、荒木町長は「元知事には知事時代から各施策の実施や方針決定でも支援や助言をいただいた。今後も関係性を継続したいとの考えだった」と説明している。
鹿児島県の三反園訓知事(当時)と伊藤祐一郎・元知事にプレミア焼酎「無何有」を贈答する際に起票した「交際費使用伺い」の文書。個人名は黒塗りになっているが、贈答した年月日から三反園、伊藤の両氏への贈答だとわかる
鹿児島県は取材への回答を検討中
一方、贈答を受けた鹿児島県については、9月7日午前に屋久島ポストが取材を申し入れ、屋久島町の公金から贈答を受けたことに対する受け止めなどを質問しているが、9月9日午後1時の時点で、県からの回答は届いていない。
■屋久島町長交際費問題の記事一覧
まあー、次から次と洗えば出て来ます。
この無節操な行為は完全にアウトです。
丁度、シルバー割引の旅費不正が大きく新聞報道された頃からであり、県内での自分の名誉を回復するための贈り物です。
そんな事で信用をかち取ろうとする浅ましさ、呆れるばかり、自分の金でやるべきですよね、耕治さん。
不適切だったと認めるのであれば、町に返還しましょう。
認めないのであれば、今後も国会議員や知事への贈答を継続して構いません。
一連記事の流れを見て一言
本当に公金の愚かな使い方だよ
町長以前に社会人として問題あり
大型事業を次々に実施して私服を肥やし、住民の福祉向上はそっちのけの町長。
毒まんじゅうを食らった議員は慎重な審議はせず、議会は手続きの場となり、定数削減など、上の空。
若手議員もしがらみや勉強不足で、いつのまにか馴れ合い議会に飲み込まれ、おまけに、正論を主張する議員を除け者にして、悪者扱いする。
議長の立ち位置のわからない議長が、牛耳る議会は(公開が原則)の基本理念の町民の(知る権利)を封鎖し屋久島ポストを排除しようと躍起となっている。
諌めるべき役場OBの議員が追従するから茶番劇は終わらない。
町長、議員諸侯、汗水たらして働き、身を削って納税する住民の事を真剣に考えて、島の為に働け。
この町は抜本的な大転換が必要だ。