「屋久島への愛郷心」を信じて、島出身者の団体などに19万円を贈答 屋久島町長交際費問題
ホテルでの懇親会などに焼酎を提供
団体旗の制作には5万1000円
荒木町長「ふるさと納税につながることを期待した」
【上】荒木耕治町長が焼酎を贈答した「関東鹿児島県人会連合会」の懇親会が開かれた東京プリンスホテル(同ホテルのウェブサイトより)
【下左】屋久島町の荒木耕治町長【下右】荒木耕治町長が贈答した焼酎「三岳」「愛子」「水ノ森」
屋久島町の荒木耕治町長が自身の裁量で支出できる交際費を使い、過去5年間に多額の贈答品を贈っていた問題をめぐり、島出身者でつくる関東屋久島会などへの贈答額が約19万円だったことがわかった。主に懇親会やイベントに焼酎や果物などを提供しており、団体の旗を制作する費用を負担したケースもあった。国は地方自治法に基づいて、交際費は「一般経費と同様、支出負担行為に基づき、正当債権者に支払いをすること」とする通知を出しており、一連の支出が同法に違反する疑いが出てきた。
関東、近畿、中部の各「屋久島会」などに贈答
屋久島ポストが開示請求した交際費の支出記録によると、2017~2021年度の5年間で、荒木町長が島出身者の団体に贈答したのは延べ10件で、支出した金額は18万8235円。贈答先は首都圏などで島出身がつくる「関東屋久島会」「近畿屋久島会」「中部屋久島会(現・屋久島を愛する会)」に加え、「関東鹿児島県人会連合会」の4団体だった。
荒木耕治町長が贈答した(左から)さば節フレーク、焼酎「三岳」「愛子」「水ノ森」、タンカン
懇親会場のホテルなどに焼酎を直送
焼酎や果物などの支出は13万7235円で、人気銘柄の「三岳」「愛子」「水ノ森」を計79本、タンカン2箱、サバ節フレーク20袋を贈答した。各団体の総会やイベントに焼酎などを提供するケースが多く、大半が懇親会などの会場に送られている。
主な贈答内容は以下のとおり。
・2017年4月
贈り先:中部屋久島会
送付先:中日パレス(名古屋市中区栄)
贈答品:焼酎/三岳(1.8ℓ)×2本、愛子(1.8ℓ)×2本、水ノ森(1.8ℓ)×2本
金 額:1万8072円
中日パレス(現在は建替中)の宴会場(Wikimedia Commons より)
・2018年1月
贈り先:関東鹿児島県人会連合会
送付先:東京プリンスホテル 2F 鳳凰の間(東京都港区芝公園)
贈答品:焼酎/三岳(1.8ℓ)×2本、愛子(1.8ℓ)×2本、水ノ森(1.8ℓ)×2本
金 額:1万5629円
東京プリンスホテルの宴会場「鳳凰の間」(同ホテルのウウェブサイトより)
・2018年11月
贈り先:近畿屋久島会
送付先:中華料理「敦煌」(大阪市中央区道頓堀)
贈答品:焼酎/三岳(1.8ℓ)×2本、愛子(1.8ℓ)×2本、水ノ森(1.8ℓ)×2本
金 額:1万5305円
・2018年11月
贈り先:関東屋久島会
送付先:主婦会館プラザエフ 7F カトレア(東京都千代田区六番町)
贈答品:焼酎/三岳(1.8ℓ)×2本、愛子(1.8ℓ)×2本、水ノ森(1.8ℓ)×2本
金 額:1万5629円
主婦会館プラザエフの宴会場「カトレア」(同会館ウェブサイトより)
・2019年1月
贈り先:関東鹿児島県人会連合会
送付先:セルリアンタワー東急ホテル(東京都渋谷区桜丘町)
贈答品:焼酎/三岳(1.8ℓ)×1本、愛子(1.8ℓ)×1本、水ノ森(1.8ℓ)×1本
金 額:9185円
・2019年5月
贈り先:屋久島を愛する会(旧・中部屋久島会)
送付先:東京第一ホテル錦(名古屋市中区錦)
贈答品:焼酎/三岳(1.8ℓ)×2本、愛子(1.8ℓ)×2本、水ノ森(1.8ℓ)×2本
金 額:1万6353円
東京第一ホテル錦の宴会場(同ホテルのウェブサイトより)
2019年11月
贈り先:関東屋久島会
送付先:個人宅
贈答品:焼酎/三岳(1.8ℓ)×2本、愛子(1.8ℓ)×2本、水ノ森(1.8ℓ)×2本
金 額:1万7022円
再結成「屋久島を愛する会」の旗制作に5万1000円
その他の支出では、中部屋久島会の解散に伴って、「屋久島を愛する会」が再結成された際に、荒木町長が2017年11月に新たな団体の旗を制作するため、5万1000円を負担したケースもあった。
この旗の制作費を負担したことについて、荒木町長は取材に「この人たちは愛郷心がものすごくあって、自分たちの島のことを思ってくれている」と話し、将来的に「ふるさと納税」につながることを期待して支出したとした。
中部屋久島会(現・屋久島を愛する会)の旗の制作費を支出するために起票された「交際費使用伺い」の文書
懇親会や旗制作費の支出は違法の疑い
交際費の支出について、国は地方自治法に基づいて、「一般経費と同様、支出負担行為に基づき、正当債権者に支払いをすること」とする通知を出している。公共工事で施設を建設した業者に工事代金を支払うのと同様に、贈答先の相手側が町に何らかの行為をしたことに対して、町は贈答品を贈ることができるということである。
その国の通知を踏まえると、荒木町長が島出身者の団体に贈答した支出は、地方自治法が定める「普通地方公共団体の支出は、債権者のためでなければ、これをすることができない」(232条の5)という規定に違反する疑いがある。
中部屋久島会(現・屋久島を愛する会)の旗を制作した後に、屋久島町に送られてきた業者からの請求書
■屋久島町長交際費問題の記事一覧
いつもの事ながら、指摘されてからの言い訳が幼稚過ぎます。
出郷者からの「ふるさと納税」を期待したとは、お見事な理由付です。
旅費不正が発覚して以来、失った信頼を取り戻すべくの行為であり
故郷にいる親族の支援をかち取るための自己保身に違いないでしょう。
そのために公費を公然と使う無神経さには、こんな人が町のトップかと、呆れるより、愕然とします。
これが、この人の資質なんでしょう。
次はお引き取りいただきましょう。
一番愛郷心持って欲しいのは
町長!あなたです!