事実無根の主張「屋久島ポストの電話取材で国会議員に迷惑」 屋久島町長交際費・住民訴訟
森山事務所、メール取材に「今後は公金での贈答は常識の範囲内で」と町に要望 ➡ 被告町「電話で照会が繰り返され相手方に迷惑」で贈答中断と主張
屋久島ポスト、訂正を求め町に抗議
【左上】屋久島町の荒木耕治町長【中央上】国会議事堂(Wikimedia Commons より)【右上】森山裕衆院議員(Wikimedia Commons より)
【下】荒木町長が贈答した焼酎「三岳原酒」
屋久島町の荒木耕治町長が交際費で国会議員らに高額の贈答をしたのは違法な支出だとして、同町の住民が町を相手取り、荒木町長に贈答で使った約200万円を賠償請求するよう求めた住民訴訟――。
4月にあった第2回口頭弁論で、荒木町長が定期的に続けてきた国会議員への贈答がすべて中断された理由について、被告である町は、屋久島ポストが繰り返し電話取材などをすることで、贈答先の国会議員側に「迷惑がかかるなどの事情を危惧、考慮して差し控えた」と主張した。だが、屋久島ポストが国会議員に電話取材をしたことは一度もなく、取材はすべてメールで申し入れ、国会議員側に迷惑をかけた事実はない。屋久島ポストは町に対し事実無根の主張だと抗議し、裁判所に提出した準備書面などの訂正を求めた。
昨年7月以降 国会議員への贈答中断
町が開示した交際費の支出記録などによると、荒木町長は2022年6月に「衆議院議員」(※個人名は黒塗り非開示)らに屋久島産の焼酎11本を贈り、送料を含めて計2万6030円を支出。それを最後に同年7月以降は、これまで定期的に続けてきた国会議員への贈答をすべて中断している。
総務課長「相手方の迷惑を考慮して差し控えた」
住民訴訟で原告からその理由を問われた町は、4月12日付で町総務課の岩川茂隆課長の陳述書を鹿児島地裁に提出し、「屋久島ポストなどでの報道や贈答の相手方に対する電話での照会等が繰り返されることなど、相手方の迷惑を考慮、配慮して差し控えることとした」と説明。さらに、同日付で出した準備書面では、「本件交際費の支出が原告らによって問題とされる中、
電話による照会が繰り返される等、 交際の相手方に迷惑がかかるなどの事情を危惧、考慮して差し控えた」と主張した。
「屋久島ポストによる電話取材などで国会議員に迷惑をかけている」と主張する屋久島町の岩川茂隆・総務課長の陳述書の一部
実際はメールで取材 回答催促の電話もせず
しかし、原告の住民によると、自ら国会議員側に電話をかけた事実はなく、その他の手段で照会をかけたともないという。
また、交際費問題の取材をめぐっては、1件で数万円から10万円分の贈答が町民の公金で続けられていることを受けて、屋久島ポストは2022年8月以降にメールを各国会議員の事務所へ送り、贈答の有無や認識を質問した。それに対し、複数の国会議員事務所からメールまたは電話で回答があった一方で、返信がなかった議員もいたが、催促の電話連絡はしなかった。
森山事務所「個人からの贈り物」と認識
屋久島ポストのメール取材を受けて、自民党の森山裕衆院議員(鹿児島4区)の事務所は「贈答品は個人からの贈り物だとの認識だった」と説明。さらに、「今後は『町民の大事な公金』での贈答品については、常識の範囲内での贈答につとめていただきたい」と、町に対する要望をつけ加えて回答した。
荒木町長、取材に「反省している」
また、贈答した荒木町長も2022年7月に屋久島ポストの取材に応じ、「私の政治は情の部分が多かったかもしれないと反省している」と述べ、これまでの交際費の使い方が不適切だったことを認めたうえで、今後は金額や頻度を改める方針を示していた。
町が鹿児島地裁に提出した陳述書と準備書面について、屋久島ポストは5月10日に町総務課に電話連絡し、「取材で国会議員側に迷惑をかけていると取られる主張で、屋久島ポストの名誉を毀損している」と抗議。国会議員側に対して、屋久島ポストが繰り返し電話をした事実もないことから「事実無根の主張だ」と訴え、陳述書と準備書面の訂正を求めた。
それに対し、総務課の岩川課長は「課内で対応を検討する」と答えた。
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一度嘘をつくと最後まで嘘をつかねはならず、辻褄が合わなくなってくる。
往生際が悪い、素直に認めるところは認めるのが大人の対応です。
馬脚を現すとは此の事です。
更に苦しく為る事は目に見えています。