森山衆院議員への私費贈答「領収書とかは残っていない」 屋久島町長交際費・住民訴訟

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荒木町長「いつ何を贈ったかはあまり覚えていない」 一転「イセエビ、すり身、マンゴー、山芋、ありとあらゆるものを送った」

原告住民、公費贈答は「私費贈答の代替」
個人贈答の回答

【左上】屋久島町の荒木耕治町長【中央上】国会議事堂(Wikimedia Commons より)【右上】森山裕衆院議員(Wikimedia Commons より)【下】荒木町長が贈答した焼酎「三岳原酒」


 屋久島町の荒木耕治町長が交際費で国会議員らに高額な贈答をしたのは違法な支出だとして、同町の住民が町を相手取り、荒木町長に贈答で使った約200万円を賠償請求するよう求めた住民訴訟――。

 被告の町が117日付で鹿児島地裁に提出した準備書面で、自民党の森山裕衆院議員(鹿児島4)に私費で贈った個人的な贈答品について、荒木町長が「イセエビ、すり身、マンゴー、山芋、ありとあらゆるものを送った」などと説明していることが、訴訟関係者への取材でわかった。これまで荒木町長は「いつ何を贈ったかはあまり覚えていない」とあいまいな回答をしており、一転して贈答内容を詳細に説明した格好だ。

 一方、原告の住民から求められていた贈答品の領収書や送り状について、町は証拠提出をしなかった。

最近の贈答は「ミズイカ、すり身、やくとろ、トビウオ、ポンカン、タンカン、パッション」

 町は1031日にあった口頭弁論で、公費による贈答とは別に、荒木町長が森山衆院議員に私費で贈った贈答品について、品物や金額を町長から聴き取って報告することを、裁判官から求められていた。

 訴訟関係者によると、町は117日付で提出した準備書面のなかで、町指定代理人が1031日に行った聴き取りに対し、荒木町長が「イセエビ、すり身、マンゴー、
山芋、 ありとあらゆるものを送ったことがある」と説明したことを報告。最近の贈答としては、「ミズイカ、すり身、やくとろ、トビウオ、ポンカン、タンカンは贈った」「パッションも贈っている」と説明したという。

送付手続き「自分で店に行って頼んでいる」

 また、送付の手続きについて、荒木町長は「だいたいは、自分で店に行って頼んでいる」と回答。支払い方法については、「そこで財布から自分で払って頼んでいるから、領収とかは残っていない」と説明したという。

荒木町長、これまでは記憶があいまい

 これまで荒木町長は、森山衆院議員への私費による贈答について、記憶が定かではないとして、あいまいな説明をしてきた。914日に町指定代理人が質問した際には、「町長になってからも家の住所から個人名で送ってはいたが、いつ何を贈ったかはあまり覚えていない。送り状もとってないと思う」と回答。その翌日には「探したところあった」と言って、2020年に個人的にした贈答として、「マンゴー」と「詰め合わせ」の送り状を2通提出していた。

私費贈答の記録、12年間で2回だけは「極めて不自然」

 それに対し住民は、公費による贈答とは別に、荒木町長が森山衆院議員らに私費での贈答を続けていると町議会で答弁したことを踏まえ、「(初当選以降)12年間で贈答した記録がわずか2件しかないのは極めて不自然」と指摘。その他の贈答記録として、贈答品の領収書や送り状の提出を求めたうえで、もし証拠提出できない場合は、「町長就任まで続けていた私費での贈答を代替する形で、公費による贈答を始めた」可能性が高いと主張している。

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  1. ご意見番

    かなり苦しい回答です。
    公費の返済は必至でしょう。
    公私混同も甚だしい人物である。それでも3000票の支持者が居るんですから呆れてしまいます。
    屋久島町民の民度が窺われます。

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