旅費不正の日高好作、岩川俊広の両町議が百条委案に反対し否決 屋久島町出張旅費不正問題
虚偽領収書を不問に 不正調査の百条委設置案 否決は4回目
左:出張旅費不正精算の引責で議長を辞任し、議長として最後の挨拶をする岩川俊広町議(2020年1月10日、屋久島町議会)
右:虚偽領収書について説明を拒否する日高好作町議(2022年5月24日、屋久島町役場)
屋久島町議会は4回目となる百条委員会の提案でも、出張旅費の不正精算で使われた虚偽領収書の調査をしないのか――。同町議会は6月22日、町幹部らが旅費精算で使った虚偽領収書の発行経緯などを調査する百条委員会の設置案を反対多数で否決した。議長を除く町議15人のうち9人が反対し、15枚の虚偽領収書を不問にした。反対した町議のなかには、自分自身が虚偽領収書で不正精算していた日高好作と岩川俊広の両町議も含まれ、あらためて屋久島町の自浄能力のなさを露呈する結果となった。
虚偽領収書「うやむやの放置は許されない」
この日あった6月定例会最終日の本会議で、一連の旅費不正問題を追及している真辺真紀町議が「出張旅費精算不正における虚偽領収書調査の決議」を発議した。百条委員会の提案理由では、町役場と町議会の幹部ら10人が精算に使った15枚の虚偽領収書について、町の監査では調査対象から外され、発行された経緯が不明のままだと説明。「特に前副町長や元会計課長、歴代の議長3人が使った虚偽領収書については、説明責任を果たさず、うやむやのまま放置することは許されない」と賛同を求めた。
百条委員会の設置案について質疑に答える真辺真紀町議(手前)。右後ろは真辺町議の発言を聞く岩川俊広町議(2022年6月22日、屋久島町議会、町役場内の議会中継モニター画面を撮影)
反対討論はたった1人、中馬町議「調査すれば監査委員を罷免する必要がある」
続く反対討論では、反対した9人のうち、中馬慎一郎町議1人だけが発言し、「(百条委で)調査するとなれば、議会が認めた今の監査委員を罷免する必要がある」と主張。(3月末に報告された)町の監査結果は十分に納得できるもので、「大事なのは再発防止に向けて改善された今の事務取扱をしっかり機能させることだ」と述べ、虚偽領収書の調査は必要ないとした。
百条委員会の設置案に対して反対討論する中馬慎一郎町議(手前)。左後ろは中馬町議の反対討論を目を閉じて聞く日高好作町議(2022年6月22日、屋久島町議会、町役場内の議会中継モニター画面を撮影)
問題放置で「屋久島町の社会的信用が深く傷つく」
一方、賛成の立場では3人が討論した。
渡辺千護町議は虚偽領収書の問題を放置することで、「屋久島町はニセの領収書を使って精算しても、監査も調査もしない地方自治体」として広く知れわたり、屋久島町の社会的な信用を深く傷つけることになると主張。小脇淳智郎町議は「(虚偽領収書について)町民につまびらかに明らかにしていくことが町議の責務だ」と述べ、さらに岩川卓誉町議は「監査委員が調査し切れなかった部分について、航空会社に情報を請求することも可能だ」として、百条委設置の必要性を訴えた。
虚偽領収書の発行経緯などを調査する百条委員会の設置案に対する各町議の賛否を表示するモニター画面(2022年6月22日、屋久島町役場内の議会中継のモニター画面を撮影)
不正精算の町議2人が不正調査に反対する異例採決
その後の採決は、石田尾茂樹議長を除く15人で行われ、反対9人、賛成6人で百条委の設置案は否決された。みずから虚偽領収書を使って不正精算をしていた日高、岩川俊広の両町議も採決に加わり、自身の不正を調査する百条委の設置案に対し、自分たちで反対するという異例の事態となった。
石田尾議長が判断、不正の2人も採決に参加
なぜ、不正調査の対象となる町議2人が採決に加わったのか。
議会事務局によると、提案理由の説明のなかで、2人は個人名ではなく「元議長である現職町議」とそれぞれ記載されており、その表現では議会内の対象者が3人になることが判明。石田尾議長の判断で、日高、岩川俊広の両町議だと特定できないとして、そのまま採決に参加させたという。両町議には自主的に採決を棄権するという選択肢もあったが、2人は電子採決で反対のボタンを押した。
百条委員会の設置案について議事を進める石田尾茂樹議長(2022年6月22日、屋久島町議会、町役場内の議会中継モニター画面を撮影)
各町議の賛否は以下のとおり(敬称略)。
■虚偽領収書の調査に反対
内田正喜
中馬慎一郎
相良健一郎
岩山鶴美
榎光徳
緒方健太
日高好作
岩川俊広
大角利成
■虚偽領収書の調査に賛成
岩川卓誉
小脇淳智郎
真辺真紀
渡辺千護
高橋義友
渡辺博之
■採決に不参加(議長)
石田尾茂樹
何でもあり。治外法権の議会か。
これ程ひどい議会はリコールしかない。
議長は知見も無ければ矜持も無い。
石田尾町議の言動にブレはない。
一貫しているのは、旅行代理店で虚偽領収書を発行していたキーマンを逃がすこと。
幾度となく否決されてきた百条委員会の反対理由で、『時期尚早』というのがあった。
法のプロフェッショナルに任せたらその真相は闇に葬られ、不起訴という結果だけがドン出てくる。
キーマンへの取材の在り方を訴追する原告団に名を連ね、議長となった現在でもキーマンへの追及にフォーカスされるのを頑なに回避したい思惑が漏れ漏れである。
よっぽど何かしらの恩義でもあるのか?
>>2
元副町長と元旅行代理店所長が原告で、名誉毀損の訴えを起こす。
との記者会見が鹿児島であり、夕方のニュースで流れていた(もう2年ぐらい前になるか?)。
元旅行代理店のキーマンさんは体調を崩され、その記者会見には欠席されていたが、元副町長は「あたかも犯罪者のように再三再四報道されてたいへん迷惑している」といった内容だったと記憶している。
その後、その訴訟はどうなったのか?知るよしもないが
元副町長も、元旅行代理店虚偽領収書発行のキーマンさんも、皆さんの誤解を解くために公の場で身の潔白を説明したかったのではないのか?
自己保身派を代表して反対討論に立った中馬慎一郎議員の<(百条委で)調査するとなれば、議会が認めた今の監査委員を罷免する必要がある>との発言ですが、私には詭弁を弄しているとしか思えません。
それでは法律を見てみましょう。
地方自治法第百九十七条の二
普通地方公共団体の長は、監査委員が心身の故障のため職務の遂行に堪えないと認めるとき、又は監査委員に職務上の義務違反その他監査委員たるに適しない非行があると認めるときは、議会の同意を得て、これを罷免することができる。この場合においては、議会の常任委員会又は特別委員会において公聴会を開かなければならない。
② 監査委員は、前項の規定による場合を除くほか、その意に反して罷免されることがない。
監査委員を罷免できるのは、第1項の理由があった場合にのみ普通地方公共団体の長(町長)ができると規定しています。また第2項では、監査委員は、第1項の理由による場合を除くほか、その意に反して罷免されることがない、と規定しています。
ところで、百条委員会の設置に反対した残り8名の反対理由は聞けないのでしょうか?
反対理由も述べないで、ただ黙々と多数決で否決する手法を許すわけにはいきません。
民主主義のルールのひとつとして、多数決の手続きがあることは承知していますが、このようなやり方では数の力による暴挙だと言われても仕方がないでしょう。
あなた達は、町民の代表として町議会議員の職にあるわけですから、権力者(町長·議長)の方ばかり向いていないで、もっと町民の負託に応える努力をしてください。
もっと町民の中に入って行って、議会の報告をするとともに町民の声を聞く努力をしてください。