【速報】公務災害の認定 町は公表しない方針 屋久島町営牧場 過重労働死問題
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屋久島ポスト – The Yakushima Post
荒木町長、和解を検討する意向を裁判所に伝える
屋久島町議会6月定例会

【左】裁判所から和解案が示されることを報告する屋久島町の荒木耕治町長=2025年6月9日、屋久島町議会【右上】屋久島町役場【右下】職員が過重労働で死亡した町営長峰牧場の衛星写真=Google Earthより
2019年8月に屋久島町営の長峰牧場で町職員だった田代健さん(当時49)が公務中に死亡し、過重労働で心筋梗塞を発症したことによる公務災害と認定されたことを受けて、田代さんの遺族が屋久島町を相手取り、約7000万円の損害賠償を求めた民事訴訟――。
同町の荒木耕治町長は6月9日の町議会6月定例会で、8月末ごろに鹿児島地裁から和解案が提示されることを明らかにした。
訴訟関係者によると、荒木町長が和解を検討する意向を示し、町代理人が6月3日に開かれた口頭弁論で裁判所に伝えたという。
これまでの裁判で町は、地方公務員災害補償基金の鹿児島県支部(支部長・塩田康一県知事)が示した公務災害の認定事実を否定する内容の主張を続け、遺族の訴えに対し「過重労働はなかった」として、全面的に争う姿勢をみせていた。
次回の口頭弁論は9月29日に開かれる。