町、業務委託➡雇用契約 変更後も長時間労働を放置 屋久島町営牧場 過重労働死問題
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屋久島ポスト – The Yakushima Post
半年間で休日は5日 過重労働による心筋梗塞で公務中に死亡
屋久島町役場
屋久島町営の長峰牧場で非正規雇用の男性職員が公務中に死亡し、過重労働による公務災害と認定された問題を受けて、職員の遺族が屋久島町(荒木耕治町長)を相手取り、約7000万円の損害賠償を求めて鹿児島地裁に提訴することが10月11日、遺族関係者への取材でわかった。遺族を支援する住民有志の会と代理人弁護士が10月19日に鹿児島市内で記者会見したのち、同地裁に訴状を提出する。
提訴するのは、2019年8月に同牧場で公務中に亡くなった田代健さん(当時49)の遺族。
地方公務員災害補償基金の鹿児島県支部は今年2月、田代さんの死因について、過重労働で心筋梗塞を発症したことによる公務災害と認定。雇用主である町の勤務管理体制について、「時間外勤務を含めた業務配分を現場の職員に任せ、そもそも業務命令権者として主体的に勤務時間を管理する体制になっていなかった」などと判断している。
田代さんが死亡するまでの半年間で取得した休日は5日間で、発症前1カ月間の時間外勤務は約81時間だった。
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