【取材後記】町職員の死に目を背け 荒木町長に寄り添う屋久島町議会 町営牧場 過重労働死問題
町長派の多数派議員、過重労働の公務災害死に沈黙 ➡ 荒木町政で7件目の訴訟沙汰へ
荒木町長ら町幹部「過重労働はなかったという認識」
屋久島町役場
屋久島町職員の田代健さん(当時49)が2019年8月に町営牧場で公務中に亡くなってから4年2カ月。今年2月には地方公務員災害補償基金の鹿児島県支部が、田代さんの死因を過重労働が原因で発症した心筋梗塞と断定し、公務災害だと認めた。
ところが、荒木耕治町長ら町幹部は「町としては、過重労働はなかったという認識」だとして、同基金とは真っ向から対立する主張を続けている。一般的に公務災害や労働災害が認定されると、雇用主はその結果報告に従って、再発防止策を講じるなどの対応をするのだが、荒木町長は町議会で報告することもなく、まるで田代さんの死がなかったかのように振る舞っている。
荒木町長の非情な態度を許す町議会
荒木町長はなぜ、そんな非情な態度を続けられるのか。
それは屋久島町議会(石田尾茂樹議長)の多数派議員が、田代さんの死に対して、沈黙を続けているからだ。この問題を一部の町議が取り上げても、大半の町議はじっと目をつぶり、田代さんの死が公務災害に認定されたことを、まるで知らないかのように黙っている。地元紙では、あんなに大きく記事が掲載されていたのに。
町職員一人の尊い命が公務中に失われたのである。さらには、その死を公的機関である地方公務員災害補償基金が過重労働による公務災害と認定したのである。
そうであれば、町民の代表である町議会議員は一丸となって、荒木町長ら町幹部に詳細な説明と調査を求め、再発防止策を講じるように促さなくてはならないはずなのだが、荒木町長と同様に、じっと黙り続けている。
町議会は機能不全 住民は司法の力で問題解決
町議会における多数派とは、荒木町長を支持する町議たちのことだ。これまで数多くの不正や不祥事があったが、その度ごとに町長派の町議たちは、自分たちの「親分」である荒木町長を守り続けてきた。
出張旅費の着服問題では、不正を否定した荒木町長の虚偽答弁を「言い間違いだった」などと擁護したうえで、一連の旅費不正を調査する百条委員会の設置案を5回にわたって否決した。約1680万円を国に返還した補助金不正請求事件や、町長交際費で続けていた国会議員らへの高額贈答の問題でも、町長派の町議たちは何も追及しなかった。そして、その代わりに2件の住民訴訟が提起され、住民有志が司法の力を借りる形で、荒木町長らの責任を明らかにしようとしている。
つまり、いまの屋久島町議会は荒木町長と一体化しているということである。それゆえに次々と不正や不祥事が起こっても、町議会はまったく機能せず、住民は訴訟や刑事告発といった司法的な手段に頼らざるを得ないのだ。
荒木町政、訴訟7件目の「非常事態」
そして、いま問題になっている田代さんの過重労働死についても、4年以上の長きにわたって町長派の町議たちが沈黙してきたために、近く損害賠償請求訴訟が提起されることになった。公務災害が認定されていることを踏まえれば、裁判所の民事調停で和解する道もあったが、町議会が何も対応しなかったために、またもや訴訟沙汰になってしまった。
この提訴で、3期12年にわたる荒木町政が抱えた訴訟は7件目となり、地方自治体としては前代未聞の「異常事態」である。さらに今回の件は、これまでの公金をめぐる話とはレベルが違い、尊い人の命に関わる問題であり、極めて深刻な「非常事態」と言ってもいいほどだ。
それにもかかわらず、今までと同じように、屋久島町議会の多数派は荒木町長にしっかり寄り添い、じっと沈黙を続けている。屋久島町に尽くした末に亡くなった町職員の死に目を背けて。
■屋久島町営牧場 過重労働死問題 記事一覧
屋久島町に不祥事が多いのは、町長・町議会揃ってだらしがないからです。
中でも議会のだらしなさは、目に余るものがあります。
議会本来の仕事は、町長の仕事ぶりを監視することですが、それとは反対の、町長の提案することに従うのが自分たちの仕事だと思っている節があります。
議会が本来の仕事をしていれば、今のような訴訟にまみれた町にはなっていなかったと、私は断言できます。
町長が一番悪いのですが、それを許した議会の責任も極めて重大です。
あらためて、議会の権限とは一体何なのか? 地方自治法第九十六条にその権限の一部が規定されていますので、一緒に読んでみましょう(第九十六条第一項六号~十五号及び第二項は省略します)。
第九十六条 普通地方公共団体の議会は、次に掲げる事件を議決しなければならない。
一 条例を設け又は改廃すること。
二 予算を定めること。
三 決算を認定すること。
四 法律又はこれに基づく政令に規定するものを除くほか、地方税の賦課徴収又は分担金、使用料、加入金若しくは手数料の徴収に関すること。
五 その種類及び金額について政令で定める基準に従い条例で定める契約を締結すること。
町民に附託されて民意を届けるのが町議会議員の仕事ですから、支援者の民意で擁護派を貫いて居られるのです。
人命よりも町長擁護が優先・・・と
なんと非情な町民達でしょう!!!!!
荒木氏が議会操縦に長けて居ると見るべきか?
議会議員のレベルが低く過ぎるのか?
皆さんはどちらだと思いますか。
首長として、資質の無い人物から操縦されるぐらいだから、議員のレベルが低いのは誰が見ても明らかでしょう。
今回の選挙で両者をひき離さなければ、現状はまだまだ続き、我が町は泥沼化する。
現職の再選は絶対に駄目です。
町を正常化して改革する、優れた首長であれば
議会は感化されて、これも又正常化します。
現職を支持して居る皆さん、未来の貴方の子供やお孫さんの為にも考えを改めて下さい。
ご意見さん、仰っしゃるとうりです、現職絶対駄目です、若手はまだ経験不足です、経験のある熟練に任せましょう、それから町議のリコールです。
ヤバイな。誠意があるなら堂々と顔出して話せ。