荒木町長、森山衆院議員への贈答を認める 屋久島町長交際費問題
多額の贈答を伝える報道「想像でしかない」と否定 ➡ 一転して認め「配慮を欠き申し訳ない」と陳謝
屋久島ポスト「町民の声に耳を傾け、広く開かれた町政運営を」
屋久島町の荒木耕治町長が公費で多額の贈答品を自民党の森山裕衆院議員(鹿児島4区)に贈っていたと報じた屋久島ポストに対し、町長が9月議会で「それは想像でしかない」と否定した問題――。
荒木町長は12月9日、屋久島ポストの報道を否定した議会答弁を撤回し、実際には森山衆院議員に贈答していたことを認めた。同日あった町議会一般質問で答弁し、屋久島ポストに対して「配慮を欠き、申し訳なく思っている」と陳謝した。
【動画】森山裕衆院議員への贈答を認める屋久島町の荒木耕治町長(2022年12月9日、屋久島町議会、町役場内の議会中継モニター画面より)
「屋久島ポストの想像」に虚偽答弁と抗議
問題の議会答弁は9月13日の町議会一般質問であった。
報道を引用する形で、過去5年間で森山衆院議員に高級焼酎140本やイセエビなど、少なくとも50万円分を贈答したと指摘された荒木町長は、「どこから、どう(森山議員を)特定したのかわからないが、それは(屋久島)ポストさんの想像でしかないと思う」と報道を否定した。それに対し、屋久島ポストは「報道は町長への取材に基づくもので虚偽答弁だ」と抗議。荒木町長は11月30日付の文書で答弁を撤回する意思を示していた。
一転、森山衆院議員への贈答「取材に私が回答した」
この日の一般質問で、真辺真紀町議から報道を否定した答弁に対する見解を問われた荒木町長は、「(真辺町議から議会で)示された贈答先(森山衆院議員)は8月2日に屋久島ポストの取材に私が回答した贈答先」だと述べ、報道が事実であることを認めた。
続いて、報道が憶測に基づくもので、事実とは違うとの誤解を与える表現だったとして、「情報公開活動を行っている屋久島ポストの関係者に対し配慮を欠き、申し訳なく思っている」と陳謝。報道を否定した9月議会の答弁については、「(議会閉会後の)議事録の修正はルール上できないが」と前置きして、「発言を撤回させていただきます」と述べた。
森山裕衆院議員への贈答について答弁する荒木耕治町長=中央。前列左は町長交際費の支出を決裁する日高豊副町長(2022年12月9日、屋久島町議会、町役場内の議会中継モニター画面より)
屋久島ポスト共同代表「高額贈答は町長の裁量権を逸脱」
荒木町長の答弁撤回を受けて、屋久島ポストの鹿島幹男共同代表は町議会に対し、「1件で約10万円分を贈答したケースなど、一連の高額贈答は町長の裁量権を逸脱した公金の支出であり、町民の代表として、その妥当性について議論を高めてほしい」と要望。荒木町長については、抗議を踏まえた答弁の撤回を評価したうえで、「今後も町民の声に耳を傾け、広く開かれた町政運営を心がけてもらいたい」としている。
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