「仕事がきつい」と増員要望 担当課長が謝絶 屋久島町営牧場 過重労働死問題

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産業振興課長「予算なく無理」 その4カ月後に職員が過労死
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20198月に屋久島町営牧場で男性職員(当時49)が過重労働で死亡した問題をめぐり、牧場を所管する町産業振興課長が現場職員の増員を求められていたにもかかわらず、予算がないことを理由に断っていたことが町関係者への取材でわかった。

 要望があったのは同年4月で、「仕事がきついので、職員を増やしてほしい」と求められたが、課長は「予算がなくて、すぐには無理だが、考えておく」と回答。それから約4カ月後に職員は過重労働が原因で心筋梗塞を発症して、公務中に死亡した。

町が業務命令権者として労働管理せず

 職員の死亡について、地方公務員災害補償基金の鹿児島県支部は214日、過重労働で心筋梗塞を発症したことによる公務災害と認定。町の労働管理に対して、同支部は「時間外勤務を含めた業務配分を現場の職員に任せ、そもそも業務命令権者として主体的に勤務時間を管理する体制になっていなかった」と指摘しているという。

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