町議はどっち? 現地視察へ出発 補助金書類うそ記載問題
うその「工事完成日」書いてもOK? それともダメ?
特別委8人が口永良部島へ出発
▶この記事のポイント
・町議はうその「工事完成日」を文書に記載することを是とするのか否か
・町議会の決算審査特別委員会は10月に関連の決算議案を不認定
口永良部島の視察を前に、フェリーチケットの購入手続きをする屋久島町議会の町議たち(2021年11月16日午前8時ごろ、屋久島町の宮之浦港)
鹿児島県屋久島町が、同町の水道整備工事で国に補助金の申請をする際に、うその「工事完成日」を文書に記載して補助金1億1000万円を受け取った問題を受けて、同町議会の決算審査特別委員会の委員が11月16日、問題となった口永良部島の水道工事の現場を視察する。関係者によると、視察には問題の事業を担当した町生活環境課の職員らも同行し、現地で当時の工事の状況などについて説明するとみられる。
町議は、うその「工事完成日」を文書に記載することを、是とするか、それとも、否か──。
口永良部島と屋久島と結ぶ町営船「フェリー太陽Ⅱ」(2021年11月16日午前8時ごろ、屋久島町の宮之浦港)
特別委は関連議案を不認定
現地を視察するのは、特別委の榎光徳委員長ら8人。この日の午前8時25分発の町営船「フェリー太陽Ⅱ」で出発し、口永良部島へ向かった。特別委は10月28日、問題の水道整備事業の決算について不認定の判断をした。12月定例会での採決の行方が注目される。
その10月28日の特別委では、生活環境課の矢野和好課長が「年度末までに工事が終わらず、最終的に終了したのは8月のお盆すぎ」と説明し、議会側にも、うその「工事完成日」を記載していたことを認めていた。それに対し、委員からは「工事が終了していないのは整合性が取れない」などと疑問の声が上がった。
採決では、実際には工事が終わっていないのに「終わった」と報告したのは問題だとして、委員長を除く7人の委員のうち6人が決算を不認定としていた。
鹿児島県も11月11日、県庁を訪れた日高豊副町長と矢野課長の説明に対して、町が書類に記載した「工事完成日」は「事実と違う」との認識を示した。県は屋久島ポストの取材に「本来はすべての工事が終わってから事業実績報告をするべきだ」としている。
口永良部島へ向けて出港した町営船「フェリー太陽Ⅱ」(2021年11月16日午前8時25分、屋久島町の宮之浦港)
特別委の委員長ら何も語らず
出発を前に、特別委の榎委員長ら複数の町議に屋久島ポストがコメントを求めたが、何も語らずにフェリーに乗船した。
町議会は今月の11月26日に臨時議会、12月初旬には定例会を開催する予定。