取材後記

【取材後記】まだ終わっていません、現職町議の不法投棄事件/編集委員会

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岩山町議の賃貸アパート廃材投棄、いまも捜査の対象
取材後記20220814


 日ごろ取材をしていると、読者からこんな声をかけられることがあります。

 「あの事件、その後どうなったの?」

 補助金不正や虚偽領収書など、さまざまな問題を報じているので、読者の興味は人それぞれですが、なかでも関心が高いのは、岩山鶴美町議の不法投棄事件です。最後に関連記事を配信してから、すでに4カ月が過ぎているので、「もう事件としては終わったのだろう」と思っている読者も多いかもしれません。

 でも、まだ終わっていません。取材中なので、詳細については伝えられませんが、鹿児島地検への刑事告発を受けて、いま現在でも事件として捜査の対象になっています。

告発状、賃貸アパートのリフォーム廃材を不法投棄

 告発状によると、岩山町議は2020年9月~2021年1月の間、屋久島町安房にある親族の私有地で、自身が所有する賃貸アパートのリフォーム工事で出た産業廃棄物(畳や建材など)を廃棄して焼却処分し、燃え残った廃棄物を長期間にわたって放置。一方、2019年9月の町議会一般質問で、岩山町議自身が「不法投棄は犯罪に当たる」と指摘したうえで、ごみのポイ捨てや不法投棄を抑制する条例をつくる提案をしており、「産業廃棄物の投棄や焼却処分が違法行為であることを明確に認識していた」としています。

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【左上】屋久島町議会で発言する岩山鶴美町議
【左下】岩山町議が賃貸アパートのリフォーム廃材を焼却処分した現場(2021年1月5日、屋久島町安房、町民撮影)
【右】岩山町議が不法投棄した賃貸アパートのリフォーム廃材(2020年9月14日、屋久島町安房、町民撮影)

石田尾・日高の両町議、事実誤認で調査の陳情を却下

 この事件をめぐっては、2021年8月に町民から調査を求める陳情書が町議会に提出されましたが、議会で審議されることなく、門前払いで却下されています。

 その理由として、当時の議会運営委員だった石田尾茂樹町議と日高好作町議は「(岩山町議が町から)許可を得ていた」と主張しました。しかし、その後に屋久島ポストが取材をすると、町生活環境課は許可を出していなかったことが判明。石田尾町議と日高町議は、事実誤認で陳情書を却下したことになりますが、その後に何も説明することなく、この問題を放置しています。

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  1. 小脇清保

    当然、このまま終わらせることではありません。
    法治国家の正義が許しません。
    不法投棄をする約1年前の議会で、ごみのポイ捨てであっても罰金を科すという、極めて厳しい条例の制定を町長に提案しています。
    もちろん、不法投棄が重大な罪にあたるという法的問題を調べた上のことと思われます。
    その同じ人物が、議員としての立場も考えず、不法投棄をする。
    常識では考えられず、言語道断であります。
    その後、許可をもらっていた等と嘘で罪を逃れようとしたのはあるまじき行為であり、議員失格です。
    とことん追及すべきだと思います。
    石田尾茂樹議員、日高好作議員が事実誤認して、何でもないとして陳情を却下したとありますが、事実の確認をすることもなく、ただ仲間意識で庇っただけのことに間違いないでしょう。
    従って、説明責任を取れるはずがありません。
    今の屋久島町議会は、不正擁護派が多数を占め、彼らの意のままに運営されているのが実情です。
    何とかしたいものです。

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