交際費訴訟で町に〝宿題〟「なぜ、国会議員に高額な贈答を続けるのか?」 屋久島町長交際費・住民訴訟
被告町「国会議員は国とのパイプ役で贈答は必要不可欠」➡ 鹿児島地裁、説明が「抽象的」主張と立証の補充を
【左上】屋久島町の荒木耕治町長【中央上】国会議事堂(Wikimedia Commons より)【右上】森山裕衆院議員(Wikimedia Commons より)
【下】荒木町長が贈答した焼酎「三岳原酒」
屋久島町の荒木耕治町長が交際費で国会議員らに高額の贈答をしたのは違法な支出だとして、同町の住民が町を相手取り、荒木町長に贈答で使った約200万円を賠償請求するよう求めた住民訴訟――。
5月29日にあった第2回口頭弁論で、鹿児島地裁は被告の町に対し、特定の国会議員に集中的かつ継続的に高額な贈答を続けている理由について、詳細に説明するように求めた。これまで町は国会議員への贈答は町政発展のために「必要不可欠」と主張する一方、原告住民は鹿児島県内14市町の1件当たりの平均贈答額が5000円だったことを示し、荒木町長が支出した1件で数万円~10万円は「桁違いに突出した金額だ」と反論。両者の主張を受けて、国会議員に贈答を続ける理由が明確に説明されていないとして、同地裁が町に〝宿題〟を出した形となった。
森山衆院議員へ少なくとも50万円分の贈答
訴訟関係者によると、町が同地裁から説明を求められたのは、自民党の森山裕衆院議員(鹿児島4区)への贈答理由。町が主張してきた贈答の理由が「抽象的」であり、なぜ贈答を続けているのか主張と立証を補充するように指示されたという。
訴状などによると、荒木町長は2017年度~2021年度の5年間に少なくとも約50万円を支出して、屋久島産の焼酎をはじめ、イセエビや水イカといった魚介類などを頻繁に贈答。そのなかには、1回に高級焼酎36本をまとめて贈り、約10万円を支出したケースもあった。
地裁、他の自治体の国会議員への贈答例は?
このほか、同地裁は町に対して、他の地方自治体で国会議員に対する同様の贈答例があるのか否かを示すように求めた。さらに、町が贈答理由の一つとして挙げる「屋久島産品のPR」について、水イカやイセエビなどの魚介類は生もので、「個人で消費するしか使い道がないと思われるが、本当にPRになっているのか」といった趣旨の疑問を呈したという。
町「これまでの助力、協力に謝意を示す贈答」
これまで町は、国会議員に贈答を続ける理由として、「直接的に国とのパイプとなりえる国会議員とのつながりを維持し、発展させていくことは町政にとって重要かつ必要不可欠なもの」としたうえで、「これまでの助力、協力に対する謝意を示すとともに、今後とも一層の信頼関係を維持、増進することを目的としてなされた」と説明。そして、今後も国会議員への贈答を継続することを前提に、一連の贈答は「社会通念上著しく妥当性を欠き裁量権の範囲を逸脱、濫用したとすることはできない」と主張してきた。
住民調査、平均贈答額 最高9200円 最低2800円
それに対し住民は、ウェブサイトで首長交際費の支出記録を公表している同県内の市町村のうち、1件当たりの贈答額が確認できる14市町を調査。その結果を5月29日の口頭弁論で示し、2022年度における平均額の最高は阿久根市の約9200円、最低は薩摩川内市の約2800円で、全体の平均が約5000円だったことを明らかにした。
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「国会議員は、国とのパイプ役として、、、、、」と言うのであれば、明らかに賄賂性が認定されるのではないか?
森山議員まで捜査が伸びるのではないか心配である。
同じ言い訳するのであれば、もう少し気のきいた言い訳をすべきである。