果物の送料は別予算 実際の贈答額 5年で400万円超に 屋久島町長交際費問題

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「交際費」で支出すべき果物の送料 「役務費」の通信運搬費に混ぜ込んで支出

町「今後は交際費としての支出を検討する」
果物贈答20221215
【上左】屋久島町の荒木耕治町長【上右】国会議事堂(Wikimedia Commons より)
【下】屋久島産のタンカンとポンカン

 屋久島町の荒木耕治町長が自身の裁量で支出できる交際費を使い、過去5年間に約370万円分の贈答品を国会議員らに贈っていた問題をめぐり、毎年恒例で贈答しているタンカンなど果物の送料が交際費ではなく、「役務費」の通信運搬費として支出されていたことがわかった。町は果物の送料を記録していないが、過去5年間の金額は40万円前後とみられ、実際の贈答額はさらに増えて計400万円超になる。焼酎などの送料は交際費から支出しており、果物の送料を役務費に混ぜ込むことで、実際より交際費の総額を少なくみせた格好だ。

02ポンカン
2020年12月にポンカンを贈答した際に作成した交際費使用伺いの文書。計19箱で7万2000円を支出しているが、送料が記載されていない

果物の贈答 251箱 町職員が発注から宅配便まで独自手配

 屋久島町が開示した交際費の支出記録によると、20172021年度の5年間で、荒木町長が贈答したタンカンやポンカン、パッションフルーツは計251箱。贈答先は「内閣総理大臣」を含む国会議員や鹿児島県知事、屋久島環境文化財団理事長ら延べ184件で、支出した総額は817564円だった。

 果物の贈答額は全体の2割強にあたる支出だが、焼酎などの贈答と違い、このなかに宅配便の送料が含まれていないことが屋久島ポストの取材でわかった。

 町総務課によると、果物を贈答する際は、種子屋久農協・屋久島支所から商品を受け取ったうえで、町職員が独自に宅配業者に運送を依頼。その後、宅配業者から送られてきた請求書に従って、「役務費」の通信運搬費として支払いをしており、この送料は交際費に含まれていないという。

焼酎は送料込みで「交際費」から支出

 荒木町長が数多く贈っている焼酎については、送料込みの金額で業者に発注しているのに、なぜ果物だけ町職員が独自に送る手配をしているのか。

 町総務課によると、これまでの慣習で、産業振興課の職員が農協から商品を町役場へ運搬し、総務課の職員が送り状を作成して、宅配業者に集荷を依頼しているという。

 町が過去5年間に贈答した果物は計251箱で、仮に1箱あたりの平均的な送料1600円で送ったとすると、合計で約40万円になる。同期間に贈答で支出した交際費は約370万円なので、その1割強にあたる金額が交際費から除外された形で支出されていたことになる。

03タンカン
2021年2月にタンカンを贈答した際に作成した交際費使用伺いの文書。計21箱で8万4000円を支出しているが、送料が記載されていない

交際費 年100万円では不足の状況

 過去5年間における町長交際費の予算は1年で90100万円。荒木町長は取材に「予算を超えなければ自由に(交際費を)使えると思っていた」としているが、2019年度には支出がかさんで130万円に増額しており、100万円の予算では足りない状況が続いている。

 果物の送料が交際費とは別予算になっていることについて、町総務課は取材に「町長から指示がないので役務費で支出してきたが、農協で宅配便の手配ができるようであれば、今後は交際費として、まとめて支出することを検討したい」としている。

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