垂水市盗撮事件

児童に対する盗撮事件、政府「厳正に対処していく」/鹿児島ポスト

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林官房長官「教員が児童の性的画像を撮影することは決してあってはならない」

垂水市、児童10人被害の盗撮事件後も再発防止策ないまま9カ月

【動画】林芳正官房長官の記者会見=首相官邸ウェブサイトより

 名古屋市と横浜市の市立小学校で勤務する教員2人が児童に対する盗撮事件で逮捕されたことを受けて、林芳正官房長官は6月25日の記者会見で、「教員が児童の性的画像を撮影するようなことは決してあってはならないことであり、事実関係が確認されれば、任命権者において厳正に対処していく」と述べた。

垂水市の委託先職員、4年にわたって盗撮を継続
 鹿児島県内では2024年9月、垂水市が設置する公共施設で児童10人が被害に遭う盗撮事件が発生。市が公共施設の管理運営を委託する公益社団法人の男性職員が逮捕され、性的姿態撮影等処罰法違反(撮影)と児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の罪で、懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けた。また、男性職員は約4年にわたって盗撮を続けており、さらに多くの児童が被害に遭っていたとみられている。

垂水市、被害児童と保護者に謝罪と補償なし
 この事件が発生したのち、垂水市は被害児童やその保護者に謝罪や補償をせず、市として再発防止策を講じないまま、約9カ月にわたって同じ公益社団法人に業務を委託し続けている。また、保護者有志が6月3日に申入書を尾脇雅弥市長に送り、事件の調査や検証などを求めているが、6月25日の時点で具体的な回答は得られていない。

垂水市役所(鹿児島県ウェブサイトより)

市保健課、取材に「権利保護の観点から、回答は差し控える」
 これまでの鹿児島ポストの取材に対し、事件があった公共施設を所管する垂水市保健課は次のコメントを出している。

「貴方がお聞きになられている事項は被害者が存する刑事事件に関するものであり、権利保護の観点から、情報の拡散は謙抑的にならざるを得ず、(中略)令和7年6月3日付けのメールで頂きました質問に対しては、回答を差し控えさせていただきます」

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