町長の贈り物「もらいましたか?」 鹿児島の全国会議員に取材中 屋久島町長交際費問題

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「贈答の有無」「公費か私費かの認識」などを質問

荒木町長、国会議員への贈答で交付金や地方債「町に大きなメリット」

国会議員に質問1
【左】屋久島町議会で答弁する荒木耕治町長、【中上】国会議事堂(Wikimedia Commons より)、【中下】屋久島町役場、【右】議会答弁する日高豊副町長 


 屋久島町の荒木耕治町長が自身の裁量で支出できる交際費を使い、過去5年間に約122万円分の贈答品を国会議員に贈っていた問題をめぐり、屋久島ポストは9月下旬に鹿児島県選出の全国会議員にメールを送り、荒木町長からの贈答の有無や贈答品についての認識を尋ねる質問をした。荒木町長と日高豊副町長は
913日の町議会で、国会議員に贈答した主な理由として、屋久島町が過疎法などの対象地域に選ばれるためだったと答弁。一方、すでに取材に応じた森山裕衆院議員の事務所は取材に「(町長)個人からの贈答と認識」「名産品のPR用」と答え、町側の答弁内容と大きく食い違っている。今回の質問に対し、そのほかの国会議員がどう答えるのか注目される。

国会議員の氏名、黒塗り開示を受け全議員に質問

 屋久島ポストが質問のメールを出した国会議員は、すでに取材に応じた森山裕衆院議員(鹿児島4区、自民)を除く次の7人。

 宮路拓馬衆院議員(鹿児島1区、自民)、三反園訓衆院議員(鹿児島2区、無所属)、野間健衆院議員(鹿児島3区、立憲)、小里泰弘衆院議員(比例、自民)、保岡宏武衆院議員(比例、自民)、尾辻秀久参院議員(自民)、野村哲郎参院議員(自民)

 質問のメールでは、荒木町長が過去5年間に約122万円分の贈答をした延べ85人の国会議員について、「個人情報」を理由に氏名を黒塗りにしたうえ、贈答の理由を明記せずに支出記録を開示したことを説明。屋久島ポストは「屋久島町民の公金から、これだけ多額の贈答品が贈られているのであれば、町はその理由を説明すべき」だとして、以下の4点を質問している。

【1】屋久島町の荒木耕治町長から贈答品を受け取っていたことがあるか。もし、ある場合は、添付の贈答記録のうち、どの贈答を受けたのか。

※以下、【1】で「ある」と回答された場合。

【2】屋久島町民の公金から、贈答品を受け取っていることについて、どのような認識と受け止めをされるのか。

【3】受け取った贈答品はどのように消費されているのか。

【4】この交際費の件について、今後、荒木町長および屋久島町に対して、何らかの対応をされるつもりはあるか。

支出記録
荒木耕治町長が5人の衆院議員に焼酎を贈る際に起票した「交際費使用伺い」の文書。贈答先の氏名は「個人情報」を理由にすべて黒塗りされ、贈答する理由も記載されていない

日高豊副町長、国会議員への贈答で「町益を確保」

 この問題をめぐっては、贈答に対するに認識が、贈った町側と、贈られた国会議員側とで大きく食い違っていることが、これまでの取材でわかっている。

 913日に開かれた町議会の一般質問で、町長交際費の支出を決裁している日高副町長は「町として町益をどう確保するかというために町長の交際費を支出している」と答弁。贈答の成果として、屋久島町が過疎法の地方債が起債できる対象地域から外されそうになった際に、国会議員に働きかけたことで過疎地域となり、年8億円の過疎債で財政的に救われたことなどを挙げた。さらに、荒木町長も多額の交付金や地方債で「町に大きなメリットがあった」と答弁した。


【動画】屋久島町長の交際費について町議会で答弁する日高豊副町長(2022年9月13日、同町議会YouTubeチャンネルより)

森山事務所「町長個人の贈り物」「名産品のPR用」

 一方、森山事務所は少なくとも50万円分の贈答品が贈られていたことを受けて、8月末の屋久島ポストの取材に「贈答品は(町長)個人からの贈り物だとの認識だった」「屋久島の名産品を紹介してPRに努めている」と回答。さらに「今後は『町民の大事な公金』での贈答品については、常識の範囲内での贈答につとめていただきたい」と要望するコメントを出している。

 贈答した町側の認識に対し、贈られた国会議員側はどのような回答をするのか。その結果は、一定数の回答が寄せられた段階で、屋久島ポストの記事で報じる。

■屋久島町長交際費問題の記事一覧

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  1. わからん。

    なぜ黒塗り、国会議員は公人中でもトップ公人。
    議員誰一人黒塗りを問題にしないの?
    ポストさんも?
    そんなものと認めているのが不思議?
    町長・副町長の言うように、町に多大な利益があったなら、町民全員が
    その国会議員に感謝の言葉を掛けなくてはならないのに、黒塗りだと
    できませんけど。

  2. 恥知らずのヤカラ

    わからんさん、おっしゃる通りです。
    嘘を言っているようなものです。
    コンプライアンスを一番守り、住民に模範を示さなければならないのに、その逆です。
    堂々としたもんです。
    虚偽発言を繰り返しても、また繰り返している自治体が世間から相手にされなくなるのは時間の問題でしょう。
    どこに行っても寂しい思いをすることでしょう。
    議会も含めて。

  3. なぜ黒塗り?

    国会議員は公人中の公人です。
    正当な理由があり、お世話になっているのなら感謝すべき方々で、次回の選挙にも貢献せねばなりません。
    黒塗りは外すべきです。
    プライバシーの侵害には当たりません。

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