【詳報】知人社長に贈答38万円「多大な町への貢献に対する謝意」 屋久島町長交際費・住民訴訟
住民、社長だけに贈答は「大勢の寄付者に対して不平等」➡ 町、入山協力金横領の際「多大な寄附金で窮状を救ってもらった」
第1回口頭弁論 鹿児島地裁
【左】屋久島町の荒木耕治町長【右上】贈答された屋久杉箱入り焼酎【右下】屋久杉万年筆
屋久島町の荒木耕治町長が交際費で国会議員らに高額の贈答をしたのは違法な支出だとして、同町の住民が町を相手取り、荒木町長に贈答で使った約200万円を賠償請求するよう求めた住民訴訟――。
2月6日にあった第1回口頭弁論で、荒木町長が知人の民間会社社長に贈った合計で約38万円分の贈答について、被告の町側は、知人社長から高額寄付を受けたことなど「多大な町への貢献に対して謝意を示す」ためだったと主張した。この社長を除き、町が高額寄付者に対して贈答した例はなく、原告の住民は「そのほか大勢の寄付者に対して、極めて平等性を欠く対応」と指摘。これに対し、町側は社長以外の寄付者については何も言及せず、社会通念上「妥当」な贈答だと反論した。
住民、焼酎60本 約11万円の贈答など「違法な支出」
住民は裁判所に提出した訴状で、知人社長に贈った計8件、38万4809円分の贈答について、1件の支出額が平均で約4万8000円になることを踏まえ、「一般的な贈答としては極めて高額」だと指摘。さらに、1回の贈答で10万8630円を支出して、焼酎60本を贈るなどした具体例を示し、予算の執行について「必要且つ最小限の限度をこえて、これを支出してならない」と定めた地方財政法などに違反すると主張した。
社長を除く高額寄付者に「一切の贈答をしていない」
また、荒木町長が町議会で、もし仮にこの高額寄付が「ふるさと納税」でなされていれば、「(寄付額の)半分は(返礼品で)出ていく」と答弁したことを踏まえ、住民は「社長のほかにも高額寄付をした個人や団体がいるにもかかわらず、それらの寄付者には一切の贈答をしておらず、社長だけに高額な贈答をしている」と指摘。加えて、知人社長があえて「ふるさと納税」を選択せずに寄付をしている経緯から、「この社長一人だけに『ふるさと納税』と同等に返礼をするという判断は不合理であり、そのほか大勢の寄付者に対して、極めて平等性を欠く対応である」と主張した。
町、社長には親善大使として「一層の助力、協力を期待」
これに対し町側は答弁書で、知人社長への贈答について、2019年2月に発覚した3000万円の入山協力金横領事件の際に「総額で千百万円という多大な寄附金により町の窮状を救ってもらった経緯もある」と説明。さらに、知人社長が町の親善大使である「屋久島いとこ」を務めていることも踏まえ、今後も「一層の助力、協力を期待する趣旨でなされたもの」だとして、社会通念に照らして「妥当」な支出で、町長の裁量権の範囲を逸脱、濫用していないと主張した。
一方、住民が「そのほか大勢の寄付者に対して、極めて平等性を欠く対応」とした主張に対して、町側は答弁書で何も言及しなかった。
住民が違法な支出だと指摘している民間会社社長への贈答は以下のとおり。
①2019年4月24日
贈答品:焼酎/三岳原酒×12本
金 額:3万2533円
②2019年5月23日
贈答品:焼酎/三岳×2本、愛子×2本、水ノ森×2本
金 額:1万6569円
③2019年5月24日
贈答品:屋久杉 万年筆・ボールペンセット
金 額:10万8000円
④2019年6月11日
贈答品:焼酎/三岳×12本、三岳原酒×12本、愛子×12本、水ノ森×12本、太古屋久の島×12本
金 額:10万8630円
⑤2020年6月23日
贈答品:イセエビ
金 額:2万6373円
⑥2020年12月10日
贈答品:焼酎/三岳×4本、愛子×4本、水ノ森×4本
⑦2021年5月27日
贈答品:焼酎/愛子×15本、水ノ森×15本
金 額:4万9690円
⑧2021年10月4日
贈答品:焼酎/屋久杉箱入り愛子×1本
金 額:2万4000円
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常識の基準が何処に有るのか判らない人です。
社会勉強が足りてません。
誰か良いアドバイザーを付ける必要が有ります。
法律相談専門員が居ますよ(笑)
法務事務専門員でした。