虚偽報告した職員 退職を理由に「懲戒処分しない」 屋久島町補助金不正請求事件
工事代前払い職員の責任 被告でないのに「住民訴訟の判決で判断」の迷答弁
荒木町長ら幹部の管理責任は不問
【左】屋久島町が国に提出した虚偽の検査調書【右】屋久島町の荒木耕治町長
屋久島町が水道工事で補助金を申請する際に虚偽の「工事完成日」などを報告し、国から補助金の返還命令を受けたのは町幹部の責任だとして、同町の住民が町を相手取り、荒木耕治町長ら幹部3人に約1668万円を賠償請求するように求めた住民訴訟――。
同町の荒木耕治町長は町議会3月定例会の一般質問で答弁し、上司の決裁を受けることなく、独断で虚偽報告書を国に提出した当時の担当職員について、すでに退職していることを理由に「懲戒処分は考えていない」と述べた。
また、その他の不正に関わり、現在も町役場に在籍している職員については、住民訴訟の判決を踏まえて判断するとした。だが、住民訴訟では荒木町長ら幹部3人が被告になっているため、町議からは「(訴訟では)担当職員の責任を争っていない」などと、町長の判断方針を疑問視する指摘が出された。
不正に関わった職員の処分について答弁する荒木耕治町長=手前右(2023年3月8日、屋久島町議会、同町議会YouTubeチャンネルより)
町公印を勝手に使用も「すでに退職している」と処分せず
真辺真紀町議は3月8日の町議会で質問に立ち、意図的に国に虚偽報告をした当時の職員と、工事が未完成の段階で工事代金を業者に前払いした職員の懲戒処分について、今後の方針を尋ねた。
荒木町長は当時の担当職員が上司の決裁を受けることなく、町の公印を勝手に使って虚偽報告書を国に提出したことを認めたうえで、「すでに退職している職員で、地方公務員法第29条に該当しないため、(懲戒)処分は考えていない」と答弁。町長自身やその他の幹部らの管理責任については言及しなかった。
前払い2300万円の責任は「住民訴訟の判決で明らかに」⁉
また、工事が未完成だったにもかかわらず、約2300万円の工事代金を業者に支払った複数の職員について、荒木町長は「5月17日の鹿児島地方裁判所による判決言い渡しによって(責任の有無が)明らかになる」として、懲罰の方針を示すことは時期尚早だと述べた。
町議、住民訴訟で「職員の責任を争っていない」
それに対し真辺町議は、今回の住民訴訟では荒木町長や日高豊副町長ら幹部3人が被告になっていることを踏まえ、「(訴訟では)担当職員の責任を争っていない」と指摘。住民訴訟の判決では、不正に関わった職員に責任があるのか否かは明らかにならないため、荒木町長の判断方針に疑問を呈した。
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わからないけれど退職金普通にもらって無罪放免って、町の財政に押しつけられても追求しないってどういうこと?
誰かの親戚なの?
退職した職員が、町長の印鑑を勝手に押して、工事完成報告もしたという事実は信じがたいことである。
地方自治体という組織として、あり得ることだろうか?
我々は住民訴訟を提起する前に、退職した職員にも面談して、事実関係を確認したが、工事未完了の報告を上司にしていたとのことだった。
従って、この住民訴訟の本題は、町の杜撰な業務管理にあるとして、国から返還を求められた補助金の弁済を荒木町長ら幹部に求めたものである。
しかし、町が自分たちの杜撰な工事管理の事実を報告するはずもなく、工事を完了していなかった業者にその責任を転嫁して、国には報告をしている。
つまり、町は国に対して、職員が意図的に虚偽報告をしていたという事実を伝えていないのだ。
この問題に対する議会での強気な発言を見ると、5月17日の判決では勝訴になると見越しているのであろう。
しかし、我々は裁判の最終陳述では「これほど杜撰んで、デタラメで、欺瞞に満ちた行政はほかに類を見ない、このままでは12000人の住民が気の毒である」などと訴えて結審した。
裁判長も人間である。これだけ杜撰で、責任感の欠片もない組織を見て見ぬふりはしないと、私は期待している。
そして、門前払い同然の結果だけはないものと確信している。