過疎法の地方債のためにも国会議員に贈答【荒木町長インタビュー】(下) 屋久島町長交際費問題
交際費100万円「予算を超えなければ、自由に使えると思っていた」
【上】自民党本部(東京・永田町、Wikimedia Commons より)
【下左】屋久島町の荒木耕治町長【下右】屋久島町役場
屋久島町の荒木耕治町長が自身の裁量で支出できる交際費を使い、過去5年間に約370万円分の贈答品を贈っていた問題。そのなかでも、国会議員への贈答は約122万円分に上り、森山裕衆院議員(鹿児島4区)には少なくとも50万円分が贈られていた。
なぜ、荒木町長はこれほど高額の贈答を国会議員らに続ける必要があったのか――。屋久島ポストは屋久島町役場の町長室を訪ね、その理由などを荒木町長から聴いた。
「自分ができる範囲であれば、何かお礼をしたい」
屋久島ポスト:国会議員は国民のために議員活動をしており、各地方自治体のために働くのは当然だと思うが、なぜ公費から贈答をする必要があるのか。
荒木町長:それは(町長である)私も同じで、私が何かしたからといって、町民から何かをもらうわけではない。自分が育った環境もあるのかもしれないが、両親から「世話になったら、ありがとうと言え」と教えられた。自分ができる範囲であれば、何か(お礼を)返すものだと、自分のなかにもある。
森山議員の世話で過疎対策委員長と面会
荒木町長:例えば、過疎法(過疎地域持続的発展の支援に関する特別措置法)でも、10年に一度に議員立法で見直されるが、(屋久島町は)そこから外されそうになった。鹿児島県内では屋久島町など5自治体が「卒業」だと言われた時に、外されると(過疎債が起債できず)大変になる。そういう時にも、森山先生のところに行って、こういう(問題の)話をする。自民党本部に行って、過疎対策特別委員会の委員長に会わせてもらったり、そういうことでいろいろとお願いをすることがある。(それは)当たり前だと、(町民から)言われるのはわかる。
荒木耕治町長が国会議員らに贈答した焼酎やイセエビ、アサヒガニ
「私の政治は情が多かった。反省している」
荒木町長:今まで、私の政治は「情」でやるというのがあって、理詰めばかりでは慌ただしくなる。ただ、私は情の方が多かったのかもしれない。いま(取材で)言われて気づいた。これからは、ちゃんとわかるようにやっていく。反省している。金額や頻度を改める気は十分にある。
(交際費の予算の)総額が80~100万円ぐらいあって、これは私が交際費として、これを予算内で使えればいいと思っていた。金額の高い低いではなく、予算を超えなければ、自由に使えると思っていた。いま、それが(取材で)違うと言われて、改めるべきは、ちゃんと改めるつもりだ。
贈答品の金額「高い、低いを考えていなかった」
屋久島ポスト:過去の判例をみると、自治体における接待費や交際費の上限は、(1回1人あたり)2万円ぐらいになっている(※2万円を超えると違法の判例)。
荒木町長:(交際費を)飲食に使ってはいけない、それはまずいと思っていた。なので、飲食には一切使っていない。ただ、(贈答品を)贈るのに高い(金額)、低い(金額)というのを考えていなかった。
【左】鹿児島県庁(Wikimedia Commons より)
【右】荒木耕治町長が鹿児島県知事らに贈った焼酎
鹿児島県知事への贈答を含め「すべてに関して、改めていく」
屋久島ポスト:鹿児島県知事にも多くの贈答をしているが、ほかの地方自治体は公費ではやっていないが。
荒木町長:就任の時などに贈っていたが、いまそういう(指摘を取材で受けた)ことなので、これからは改めていくつもりだ。すべてに関して、改めていくつもりだ。
島出身者団体の旗制作に5万1000円、「ふるさと納税につながる」と期待
屋久島ポスト:(屋久島の出身者でつくる)中部屋久島会が旗を制作するのに5万1000円を支出しているが、これは問題ないのか。
荒木町長:この人たちは愛郷心がものすごくあって、自分たちの島のことを思ってくれたり、「ふるさと納税」にしても、そういうものにつながっていくのではないかと、そういう思いがあった。屋久島に対して、この人たちはやってくれるのではないか、という期待があったと思っている。
中部屋久島会(現・屋久島を愛する会)の旗を制作した後に、屋久島町に送られてきた業者からの請求書
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この程度の知識と常識しか持ち合わせていない人が、首長だもんなー
情けない。
それが当たり前のように、堂々と答えるのがまた凄い。