【取材後記】「カラ領収書」が使える屋久島町?/編集委員会

yakushima-post

日高好作町議、旅費不正調査に反対 その裏では架空領収書で不正精算

取材後記

 屋久島町幹部らによる出張旅費不正問題を調査する百条委員会の設置案が2020925日、町議会の最終日に提案されました。前年12月の荒木耕治町長に対する不正調査の発議から始まり、実に3回目の提案でしたが、結局は反対多数で否決されました。

 そして、その審議のなかで、日高好作町議は次のように述べて、百条委員会の設置に反対しました。少し長くなりますが、重要な発言なので、以下に議事録から引用します。

不正調査は「自己申告」で

(調査対象の)町議会議員というのは、私も含めて、出張した数名の議員を指していることは理解できるわけですが、私も自分のことについては、数名の方にいろいろ見ていただきました。

 大方の間違いはないですが、細部にわたって、自分の見落としとか、そういうものがあるかもしれませんので、私は、議員としての身の処し方というのは、そういうふうに自分で調べて、あるいはまた、ほかの人に見ていただいて、もし間違いがあれば、申し出て正すという形を取るべきだというふうに思っています。

 だから、再度、何名か客観的な立場で見ていただいて、もし間違いがあれば申し出て正す。

 そういうふうに自分の身の処し方は思っていますので、(百条)委員会の設置については、私は反対です」

 つまり、日高町議の反対理由は、不正精算があるか否かの調査は「自己申告」でいいということです。

日高町議、町監査で不正精算が発覚

 ところが、その発言から1年半後。町監査委員が荒木町長に提出した旅費不正に関する報告書には、日高町議の不正精算が含まれていました。それも、航空券を旅行会社で買ってもいないのに、その旅行会社が発行した架空の「カラ領収書」を添付して、48180円の航空運賃を町から受け取っていたのです

 その1年半前の反対討論で、日高町議は「数名の方にいろいろ見ていただきました」と発言していますが、それは、どのような方たちだったのでしょう。さらに、「再度、何名か客観的な立場で見ていただいて、もし間違いがあれば申し出て正す」と言っていますが、その結果として「自己申告」しなかったのですから、再度の自主調査でも、不正はなかったということになります。

町議会は「カラ領収書」を認めるのか?

 しかし、町の監査で不正精算、それも架空の領収書を提出していたことが判明したとなれば、これは町財政に関わる大変な問題です。それゆえ、屋久島ポストは再三にわたって事情を聴こうとしましたが、日高町議は取材に応じていません。

 今後、日高町議は架空の領収書について、旅行会社から受け取った経緯などを町議会で説明するのでしょうか。

 もし、このまま自主的な説明がない場合は、同僚の町議たちが問いただすしかありません。一方、なにも聴かずに放置すれば、「屋久島町ではカラ領収書で旅費精算ができる」と、町議会が認めたことになってしまいます。


■関連記事

■出張旅費不正問題・記事アーカイブ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事
これらの記事も読まれています
記事URLをコピーしました