「おいしい焼酎があるよね」と言われ、国会議員への贈答は計122万円 屋久島町長交際費問題
荒木町長、定期的にタンカンなどの果物を贈答 特定の議員にはイセエビなどの魚介類も
「債権者への支払い」を定めた地方自治法に違反する疑い
屋久島町の荒木耕治町長が自身の裁量で支出できる交際費を使い、過去5年間に約370万円分の贈答品を贈っていた問題をめぐり、国会議員への贈答額が全体の3割強にあたる約122万円だったことが屋久島ポストの取材でわかった。贈答品は焼酎を中心に、季節ごとにタンカンなどの果物やイセエビなどの魚介類も。毎年、お中元やお歳暮のように定期的に贈答しているケースが多く、交際費は「一般経費と同様、支出負担行為に基づき、正当債権者に支払いをすること」とする国の通知や地方自治法に違反する疑いが出てきた。
屋久島ポストが開示請求した交際費の支出記録によると、2017~2021年度の5年間で、荒木町長が贈答した国会議員は延べ85人で、支出した金額は122万2569円だった。
荒木耕治町長が国会議員に贈答した焼酎。左から「三岳」「三岳原酒」「無何有」「愛子」「水ノ森」
焼酎は98万円で387本を贈答 プレミア焼酎「無可有」も
焼酎の支出は98万5323円で、「三岳」「愛子」「水ノ森」などの銘柄を中心に計387本を贈答。そのなかには、芋焼酎の原酒を屋久島山麓のトンネルで1年以上熟成させたプレミア焼酎「無可有」(1.8ℓ・1万1000円)もある。また、屋久島で最も人気がある銘柄の原酒である「三岳原酒」(720㎖・2700円)は一度にまとめて贈っているケースが多く、合計で195本だった。
7月パッション 12月ポンカン 2月タンカン
季節の果物では、毎年7月になるとパッションフルーツ、12月はポンカン、2月はタンカンを贈答して、12万412円を支出した。その都度の人数は1~8人とまちまちだが、この3品は毎年必ず定期的に贈っている。
イセエビ、水イカ、アサヒガニ・・・・・・ 「屋久とろ」50個も
イセエビや水イカ、アサヒガニなどの魚介類には11万6834円を支出。延べ5人に5回贈っており、特定の国会議員に贈答しているとみられる。また魚介類に加え、屋久島で育った山芋をすり下ろした「屋久とろ」を1回に30~50個と大量に贈ってる。
その贈答内容は次のとおり。
・2018年11月
贈り先:国会議員1人
贈答品:イセエビ(赤)
金 額:2万4181円
・2020年9月
贈り先:国会議員1人
贈答品:イセエビ、アサヒガニ、水イカ、屋久とろ(30個)
金 額:2万9245円
・2021年2月
贈り先:国会議員1人
贈答品:水イカ、塩飛び、地サバ、チレダイ、魚すりみ、屋久とろ(30個)
金 額:2万2181円
・2021年9月
贈り先:国会議員1人
贈答品:水イカ、チレダイ、魚すりみ、屋久とろ(30個)
金 額:1万8711円
・2022年2月
贈り先:国会議員1人
贈答品:水イカ、屋久とろ(50個)
金 額:2万2516円
屋久島町が開示した「交際費使用伺い」の文書。国会議員の氏名は「個人情報」を理由に黒塗りされている。用途の欄には「贈答品として」と記載されているだけで、明確な理由が示されていない
町、国会議員の氏名は黒塗り 贈答理由は記録せず
国会議員への支出記録を開示した町は、贈り先の氏名を「個人情報」を理由に黒塗りしており、贈答の理由も記載していない。そのため、支出記録を見ただけでは、誰に何の目的で贈ったのかわからない状況だ。また、町は主な目的を「町産品のPR用」と説明しているが、延べ85人もの国会議員に繰り返し焼酎や果物、魚介類を贈っており、お中元やお歳暮といった定期的な贈答が多いとみられる。
総務省が入る合同庁舎(東京・霞が関、総務省ウェブサイトより)
国、交際費は「一般経費と同様、債権者に支払いを」
交際費の取り扱いについては、1965年に旧自治省(現総務省)が地方自治体に通知を出しており、交際費の支出は地方自治法に従って、「一般経費と同様、支出負担行為に基づき、正当債権者に支払いをすることが建前である」としている。つまり、公共工事で施設を建設した業者に工事代金を支払うのと同様に、贈答先の相手側が町に何らかの行為をしたことに対して、町は贈答品を贈ることができるということだ。
鹿児島市、訪問と来訪の際の贈答のみ
例えば、鹿児島市がウェブサイトで公開している市長交際費の支出記録をみると、市長がどこかを訪問、または市役所への来訪を受けた際に、1人あたり3000~4000円程度のお土産を贈っている。過去5年間に約45万円を贈答品に支出しているが、盆暮れなどに定期的に贈答しているケースは一つもない。
それらの状況を踏まえると、屋久島町の贈答品への支出は、地方自治法が定める「普通地方公共団体の支出は、債権者のためでなければ、これをすることができない」(232条の5)という規定に違反する疑いがある。
東京のイベントに参加して、屋久島の魅力を語る屋久島町の荒木耕治町長(2017年12月17日、東京・大手町)
荒木町長、不適切な交際費の支出を認める
焼酎の贈答が多いことについて、荒木町長は取材に「(陳情などで)私が行くと、国会議員は(焼酎の)三岳を知っている。『おいしい焼酎があるよね』と必ず言われるので、私も贈らなくてはいけないという気持ちになる」と説明。一方、これまでの交際費の使い方が不適切だったことを認めたうえで、「今後は金額や頻度を改めていきたい」としている。
■屋久島町長交際費問題の記事一覧
屋久島に家族で移住して10年以上。
イセエビ、アサヒガニ、水イカなど食べたことありません。
10年間に納めた税金で、どれだけ食べられたことか。
それが、一年で7000万円の経費をもらっている森山議員に、私たちの税金から贈られていたのですね。
森山議員に伝えてください。
我が家は、毎日、特売日に100g40円で買った、鶏ムネ肉で献立を考えて、子供たちをお腹いっぱいにしています。
屋久島町民は、森山議員に高級な鮮魚を贈れません。
高価な焼酎も贈れません。
私たちの税金を返してください。
毎回のように届く贈り物が、屋久島町の交際費から支出されている事を承知で、当の国会議員が受け取っているとしたら、これもまた問題だと思います。
事務所に問合せる必要はありそうです。
常識的には驚くと同時に、今後はお断りすると思われます。
荒木町長は、町民の財布も、自分の財布も、区別が付かなくなっているようです。
親戚、友人、隣近所との日頃の付き合いの贈り物も、町長交際費で賄いをしているのではないかと疑いたくなります。
しかし、この町長の常識の基準は何処にあるんでしよう。
荒木町長。貴方は、どこまで常識外れなのでしょう。
屋久島町の町民の暮らしを知っていますか。
納税に苦しんでいる町民の声を聞いたことがありますか。
財布の紐を閉めて、必死で遣り繰りしています。
伊勢海老、屋久とろ、水イカ、たくさんの焼酎、果物。
何故、高価な品物の数々を国会議員らに公費で贈る必要があるのでしょうか。
美味しい焼酎があるよね、と言われても、話題として言っているだけですよ。
何故私たちの血税で、そんな品物を贈る必要があるのですか。
大半は森山裕衆議院議員への贈答なのでしょうか。
森山裕衆議院議員はこの選挙区で当選させてもらったのですから、屋久島町のために必死で働いて当然です。
私たちがお世話になっているのではなく、私たちがお世話してあげているのです。
もっともっと必死で働いて欲しいと思っています。
贈答にはっきりとした理由があるとは思えません。
こんなに贅沢な品物を贈りたいのなら、ご自身のポケットマネーでやってください。
これまでの分を、町の会計に返してください。
我が町の町長ながらかばう気にもなれません。
救いの手を差し伸べる気にもなりません。
島の特産品を宣伝しているつもりでしょうが、過剰すぎる贈答品だといえます。
一概に無駄だとは言いませんが、シルバー割引き問題でその不祥事が全国に知れ渡ったことを考えると、常識の範疇で贈答品等を送るべきでした。
これだけの騒ぎになれば、受け取った側の方々も困惑しているのでは?
荒木さんは我が町の町長に相応しくありません。
町民の気持ちがわかっていないと思います。