【やくしま無責任語録】(8) 嘘で嘘を固める町議会トップ/石田尾茂樹議長

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虚偽領収書の発行 旅行会社の元社員が「証言を強要された」 実際には虚偽領収書を乱発

自作自演の虚偽発言で不正調査に反対

 (この連載は随時掲載します)

石田尾議長20221122③

 補助金不正請求や出張旅費着服などの問題が絶えない屋久島町。数々の不正や不祥事が起こっても、町幹部や町議らが説明責任を果たさない状況は、この町が地方自治体の体をなしていないことを物語っている。この連載では、屋久島町政を歪める数々の発言を【やくしま無責任語録】と題して配信。

 8回目からは、虚偽発言で出張旅費不正の調査に反対した石田尾茂樹議長の無責任な発言を複数回にわたって紹介する。

   *

 実際の航空運賃より高い金額が書かれた虚偽の領収書を提出して、余分に出張旅費をもらって懐に入れてしまう。屋久島町には、そんな不正行為を平気でする町職員や町議会議員がたくさんいる。それも副町長や議長など、町のリーダーを務める面々もやっているのだから、世界自然遺産・屋久島の面汚しもいいところである。

領収書1
岩川俊広町議が議長を務めていた2019年当時の出張で不正精算に使った虚偽領収書。航空券を購入していないのに、旅行会社から領収書だけを発行してもらっていた

町議会、虚偽領収書などの不正調査に反対5

 そんな公金の着服が続けば、しっかりと調査をして、再発防止策を講じなければならない。だが、この町では虚偽領収書について一切の調査をせずに、放置したままだ。町民の代表が集う町議会に至っては、不正調査をする百条委員会の設置案が5回も提案されたが、すべて反対多数で否決されている。

 こともあろうことか、その先頭に立っているのが、町議会のトップを務める石田尾茂樹議長である。それも議会で虚偽の発言をしてまで、不正精算をした「仲間」を守っているのだ。

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虚偽領収書などの出張旅費不正精算について調査する百条委員会設置案に対して、反対討論する石田尾茂樹町議(2020年9月25日、屋久島町議会)

虚偽発言で庇った元社員は詐欺ほう助

 2020年の9月議会は、その極みだった。虚偽領収書を乱発していた旅行会社の元社員を庇うため、こんな嘘まで言って不正調査に反対した。

「(記者が)『副町長が(虚偽領収書を)書けと言ったんだろう』ということで(旅行会社の社員に)迫っている」「(社員は)『それは違う』というふうに言ったのに、『言え』ということで強要されている」

 だが、実際には証言の強要はなかった。それどころか、石田尾議長が庇った元社員は会社から刑事告発されて、検察で詐欺ほう助の容疑事実が認められた。つまり、当時の副町長や議長らに虚偽領収書を配りまくっていたのである。

 虚偽の領収書を不問にするために、虚偽の議会発言で不正調査を阻止する。「嘘で固める」という表現を地で行くような発言だが、これでは「嘘で嘘を塗り固める」と言った方がいいくらいだ。

嘘に嘘を重ねて議会審議を歪める

 さらに、その嘘は実に念入りだった。石田尾議長は自らが告発人となり、「証言を強要した」とする記者や旅行会社の幹部を刑事告発していたのだ。ここまでくると、嘘に嘘を重ねた自作自演の虚偽発言である。

 こんな嘘で議会審議を歪めていいはずはない。だが、その後も石田尾議長は無責任な発言を続けることになる。

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  1. 落ちた偶像

    虚偽の発言、目眩ましの告発を堂々とやって置きながら、今は屋久島町議会のトップとは、、、議会の権威も地に落ちたものです。
    このままでは、屋久島町は全国の笑いものです。
    厄介な事は、この人物達に反省の気持ちが無い事でしょうなあー

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