3月議会中の聴き取り調査 荒木町長「約束できない」 屋久島町新ごみ処理施設建設

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調査要請から10日以上 担当課長「まだ町長に質問状等の相談をしていない」

屋久島町議会3月定例会 初日

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川崎技研への聴き取り調査について答弁する荒木耕治町長(手前右)。手前左は日高豊副町長、左奥は計屋正人・生活環境課長(2023年3月7日、屋久島町議会、議会中継モニター画面を撮影)

 屋久島町の新ごみ処理施設の建設業者を決める一般競争入札で、落札する意思がない川崎技研(本社・福岡市)が入札への参加を辞退せず、事前公表された予定価格を約15億円上回る無効な入札をした問題――。

 同町の荒木耕治町長は37日に開会した町議会3月定例会で、一部の町議から要請されている川崎技研への聴き取り調査について、同定例会の最終日となる324日までに「(実施)できるかどうか約束できない」と答弁した。要請があった224日から10日以上が過ぎているが、同施設を担当する計屋正人・生活環境課長は「まだ町長に質問状等の相談をしていない」と述べ、調査をする日程は未定だとした。

町、川崎技研と別の案件で協議中と説明

 川崎技研への聴き取りを要請した岩川卓誉町議と真辺真紀町議が町執行部に質問した。

 まず、岩川町議が川崎技研から回答が来る予定を尋ねると、計屋課長は「担当課としては上司の決裁を受けたうえで質問()を送付したいと思っている」と答弁。だが現在、川崎技研と別の案件で協議をしているため、計屋課長は「その案件が済めば(質問内容を)考えたいと思っている」として、詳細な調査日程については回答を避けた。

真辺町議「町には川崎技研に事情を聴く義務がある」

 続いて、真辺町議が質問の内容を問うと、計屋課長は「私の方から、まだ町長に質問状等の相談をしていない」と説明。それを受け真辺町議が、町には落札する意思がなかった川崎技研に対して「どうして最後まで(入札に)残ったのか、当然聴く義務がある」と訴えると、荒木町長は「そういうこと(予定価格)(事前に)公表しているにもかかわらず、(予定価格を超える入札をしているの)ですから、それは確認したいと思う」と答弁した。

 さらに、真辺町議は同施設の建設費が計上された予算案に「賛成しにくい状況だ」として、同定例会が閉会する324日までの調査実施を求めたが、荒木町長は「できるか、どうか約束できない」と述べるに留まった。

新ごみ処理施設)広報写真②
屋久島町が公開した新ごみ処理施設の完成イメージ図(町報やくしま 2023年2月号より)

公取委、入札の競争性を疑問視「業者に事情を聴く必要がある」

 新ごみ処理施設の入札は昨年11月に実施され、川崎技研とテスコ(本社・東京都)2社が参加。川崎技研が意図的に無効な入札をした一方、テスコが予定価格とほぼ同額の244870万円で落札し、価格競争がないまま建設費が決定した。それを受け、公正取引委員会が「競争が働いたと言い切れない」「町は入札業者に事情を聴く必要がある」との見解を示したため、真辺町議と岩川町議が町に川崎技研への聴き取り調査の実施を求めていた。

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  1. 小脇清保

    事前公表された予定価格を超えたら無効入札になることを承知で、15億円も高い札を入れた川崎技研の問題には、とても関心があったので議会初日を傍聴に出向きました。
    担当課長の「町長にはまだ相談していない」には驚くというより、我が耳を疑いました。
    このような重要な問題を軽く考えているのか、それとも何かを隠そうとしているのか、益々疑念は深まるばかりです。
    真摯に誠意を持って対処しなければ、問題は大きくなるばかりです。

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