海底清掃問題

実際は1時間の潜水 海底清掃活動を紹介するパンフレットで「半日」と記載 屋久島町・環境保全プロジェクト

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観光パンフレット「通常は12時間潜る」が「今回は半日かけて潜り清掃」 実際は11時間で潜水は2日間で計2時間

タイヤなど「1回で100kgほどのゴミを拾います」とも記載
観光パンフレット
屋久島町が発行した観光パンフレット「るるぶ特別編集 屋久島」で海底清掃活動について紹介するページの一部分

 全国から寄せられた「ふるさと納税」の寄付金1700万円を活用して、屋久島町が2022年度に実施した海底清掃を主体とする環境保全事業で、実際には1日の海底での清掃時間が1時間だったにもかかわらず、清掃活動を紹介する観光パンフレットでは「半日かけて」海底で清掃すると説明していたことがわかった。1回の海底清掃で車のタイヤなど「100kgほどのゴミを拾います」とも記載しているが、事業の請負業者が町に提出した「実施報告書」には海底で回収したごみの総重量は示されていない。

町、JTBパブリッシングに事業を委託

 町が実施したのは、海底清掃活動を主体とする「海・川・山の繋がりで豊かな屋久島の自然を守るプロジェクト」で、旅行大手JTBの出版部門を担う関連会社「JTBパブリッシング」が事業を請け負った。

実施報告書にごみの総重量は示されず

 同社が町に提出した「実施報告書」によると、海底での清掃活動は20221027日と1124日に行われ、1日の潜水時間は1時間で、2日間の合計は2時間だった。回収したごみの総重量は示されず、「40分ほどでプラスチック片やペットボトルを多く回収」「サンゴに絡まる釣り糸が多い」などと報告された。

実際の活動成果と異なる「るるぶ特別編集 屋久島」

 ところが、海底清掃活動の成果などを紹介するために、町が約536万円をかけて発行した観光パンフレット「るるぶ特別編集 屋久島」では、海底清掃について次のように説明されている。

「通常ダイビングは12時間潜るのですが、今回は半日かけて水深10mほどまで潜り清掃します」

「車のタイヤ、船を止めるロープ、釣り糸、ポリ袋、缶など1回で100kgほどのゴミを拾います」
表紙
海底清掃の関連事業として制作された観光パンフレット「るるぶ 特別編集 屋久島」の表紙

屋久島ポスト、町に事実確認を要請も回答なし

 実際には1日の潜水時間が1時間だったにもかかわらず、観光パンフレットでは「半日」と記載されていることなどについて、屋久島ポストは1215日、町観光まちづくり課に事実関係の確認を求めた。それに対し、同課の泊光秀課長は「事業を請け負った関係者に確認する」としたが、1219日までに回答はない。
 


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  1. 町長の答弁

    12月の定例議会で、荒木町長、
    「プロジェクト清掃で、1トン袋に四袋のゴミを集めた」と答弁してます。
    少ない参加者かつ短い時間で随分たくさんのゴミを集めものだと感じましたが、
    これだけの環境保全プロジェクト活動なのですから、どこかに写真の一枚や、映像があるはずですよ。

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