いわさきCEO「国も県も行政責任を全うする意識がない」 フェリー屋久島2運休問題
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屋久島ポスト – The Yakushima Post
荒木町長、県と国の財政支援は「なかなか協議が進まなかった」➡ 町議会、追加予算5790万円を承認 代船運航費は計1億7340万円に
【左】代船の業務委託費として1億1550万円を盛り込んだ補正予算案について説明する屋久島町の荒木耕治町長(2024年12月20日、屋久島町議会YouTubeチャンネルより)【右上】故障で無期運休中の「フェリー屋久島2」(折田汽船ウェブサイトより)【右下】代船の貨物船「ぶーげんびりあ」(鹿商海運ウェブサイトより)
屋久島町と鹿児島市を結ぶ「フェリー屋久島2」(折田汽船)が故障で長期運休となっている問題をめぐり、屋久島町議会は2月6日に臨時議会を開き、2~3月の代船運航費として、5790万円の「船舶運航及び荷役業務委託費」を盛り込んだ補正予算案を可決した。これで、昨年12月から今年3月までの4カ月間に町が予算計上した代船運航費は計1億7340万円になった。
運航1回あたりの費用は、町が運航業者と交渉した結果、当初の550万円から340万円に減額された。1月までは週3日の運航だったが、2月からは週4日となり、2~3月は計33回の運航を予定。12~1月は計18回だった。
今回の長期運休について、荒木耕治町長は「災害に準ずる(事態)と思っている」と指摘したうえで、「県と国にお願いをして何とか(財政支援を受けたい)と思っていたが、なかなか協議が進まなかった」として、町の「貯金」にあたる財政調整基金を切り崩して予算を確保したと述べた。