掲載の写真と動画、石田尾議長が「削除しろ」 屋久島ポストは拒否 屋久島町議会取材拒否問題
石田尾議長「議会での撮影は許可していない」
屋久島ポストは「議長の恣意的な理由」と抗議
フリージャーナリストや独立メディアなどの議会取材を拒否し続ける屋久島町議会の石田尾茂樹議長が、調査報道メディア「屋久島ポスト」に対し、同メディアに掲載された自身の写真と動画の削除を求めた。その理由は「議会での撮影は許可していない」。屋久島ポストは、報道機関に対するあからさまな圧力で、プレスの自由を侵害するものだとして、石田尾議長に抗議して要求を拒否した。
取材禁止通告の記録を削除要請
石田尾議長が削除を求めているのは、屋久島ポストが2021年12月7日に撮影した石田尾議長の写真と動画。本会議が始まる前に、石田尾議長が議長席で取材禁止を通告する様子を撮影したもので、取材拒否の状況を記録するためにビデオカメラを回した。そして、屋久島ポストは取材拒否に抗議したうえで、石田尾議長の通告に従って、本会議では撮影を止めた。
その後、屋久島ポストは議会の取材拒否問題を伝える記事を複数回にわたって掲載。12月7日以降に撮影した写真や動画も記事に盛り込み、石田尾議長が「議長権限」だけを主張して、恣意的な理由で取材拒否を続けている状況を伝えてきた。
削除要請は「表現の自由の侵害」
それらの記事について、石田尾議長は3月10日、「議会での撮影は許可していない」と主張して写真と動画の削除を要請。それに対し、屋久島ポストは「そもそも議会取材は平等に認められるべきで、少なくとも本会議が始まってからは撮影していない」と反論。石田尾議長の要請はプレスの自由を侵害しているとして、削除には応じていない。
屋久島町議会の取材規制をめぐっては、同議会の傍聴規則に取材に関するルールがないため、石田尾議長が今年3月までに新しい規則を策定することを約束していた。だが、2月22日の議会運営委員会(議運)に提案される予定だった2案のうち、石田尾議長の意向で「自由に撮影と録音を許可」する案が外された影響で議論がまとまらず、結論が6月に持ち越された。石田尾議長が唯一提案するように求めたのは、取材を「日本新聞協会などの加盟社に限定」する案だった。
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