【今週の記事】荒木町長ら町トップ3、うそ記載を国に報告せず7カ月放置

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工事終了の確認せず、工事代金を業者に前払い

今週の記事20211204
 鹿児島県屋久島町がうその「工事完成日」を記載した文書を提出し、国から11800万円の補助金を受け取った問題は、同町の荒木耕治町長が町議会全員協議会で、その事実を認めて謝罪しました。その一方、石田尾茂樹議長は「屋久島ポスト」に対し、この問題を取り上げる全員協議会の取材禁止を通告し、私たちの取材活動を妨害しました。さらに、うそを記載した経緯などを、初めて荒木町長が町議会で説明したにもかかわらず、町議の32が何も発言せず、荒木町長の前で沈黙を続けました。

 127日から始まる町議会12月定例会で、町議たちは、どこまで問題の真相に迫れるのか。引き続き、屋久島ポストは取材を続けていきます。

 この問題について、先週末から今週に私たちが配信した記事をまとめました。

 

●荒木町長の「うそ」放置、実は7カ月間 鹿児島県屋久島町・補助金申請うそ記載問題(2021年11月27日)


 鹿児島県屋久島町が、同町の水道整備工事で国に補助金の申請をする際に、うその「工事完成日」を文書に記載して補助金を受け取った問題をめぐり、同町の荒木耕治町長が、問題の工事が実際には終わっていないことを把握したのが今年412日だったことがわかった。これまで町の担当課長は「今年の夏ごろ」に町長に伝えたとしていたが、実際にはその時期より数カ月も早い段階で知っていた。荒木町長の「うそ」の放置は、この問題を「屋久島ポスト」が報じるまでの約7カ月にわたっていた。荒木町長は「何らかの責任を取る」と明言した。1126日にあった同町議会全員協議会の閉会後、荒木町長が報道陣の取材に答えた。

 

町議の3分の2は「発言なし」 補助金申請うそ記載問題(2021年11月28日)


 うその「工事完成日」を記載して補助金11800万円を国から受け取った鹿児島県屋久島町。同町の荒木耕治町長がうそを記載した事実を認めたのは町議会の全員協議会の場だった。だが、石田尾茂樹議長を除く15人の町議のうち10人はまったく発言せず、約50分を沈黙で通した。「言論の府」と言われる議会の役割は機能しているのか。全員協議会での町議の発言状況をまとめた。

 

石田尾議長が議場取材を妨害 屋久島ポストが抗議、一転容認 補助金申請うそ記載問題(2021年11月29日)


 鹿児島県屋久島町が、同町の水道整備工事で国に補助金の申請をする際に、うその「工事完成日」を報告して補助金を受け取った問題が取り上げられた1126日の同町議会全員協議会で、町議会の石田尾茂樹議長が調査報道メディア「屋久島ポスト」を編集・発行する報道機関「地域メディア・屋久島」に対して、議場での撮影取材の禁止を通告した。地域メディア・屋久島はその場で、「言論や取材活動を妨害するものだ」として抗議。抗議を受けて、石田尾議長は一転して取材を認めた。

 

石田尾議長による議場取材妨害、国連ユネスコに報告 米仏の国際ジャーナリスト組織にも 補助金申請うそ記載問題(2021年11月30日)


 鹿児島県屋久島町の町議会が1126日に開催した全員協議会で、町議会の石田尾茂樹議長が調査報道メディア・屋久島ポストの議場での撮影取材の禁止を通告した問題に関して、屋久島ポストは1129日、世界プレスの自由デーを毎年開催している国連のユネスコに、同日に屋久島ポストに掲載した記事「石田尾議長が議場取材を妨害 屋久島ポストが抗議、一転容認 補助金申請うそ記載問題」を送り、石田尾議長の行為は「プレスの自由を侵害するものだ」と現状を報告した。

 

荒木町長、確認もせずに業者への「前払い」を決裁 書類に押印 鹿児島県屋久島町・補助金申請うそ記載問題(2021年12月2日)


 鹿児島県屋久島町が、同町の水道整備工事で国に補助金の申請をする際に、うその「工事完成日」を文書に記載して補助金を受け取った問題をめぐり、同町の荒木耕治町長が、問題の工事が終わっていなかったにもかかわらず、工事請負代金を業者に「前払い」する支出命令書に印鑑を押して決裁していたことがわかった。荒木町長は押印した際、工事が終わったかどうかを確認すらせず、「前払い」を決裁していた。調査報道メディア・屋久島ポストの取材で認めた。荒木町長は1126日の町議会全員協議会で、業者への「前払い」については「事務方が判断した」と説明していたが、自ら決裁していた。支出命令書は副町長と総務課長の印鑑も押してあった。町のトップ3が、国にはうその「工事完了日」を記載していたことを報告しないで、「前払い」にGOサインを出していた。

 

●127日に町議会が開会 町議は補助金申請うそ記載問題にどう向き合う?(2021年12月3日)


鹿児島県屋久島町議会が127日から開会する。補助金申請うそ記載問題に対して、議会はどう向き合うのか。この問題では、荒木耕治町長が問題の水道整備工事が終わっていないにもかかわらず、業者に工事請負代金を前払いする支出命令書に押印して決裁していたことが判明した。その命令書には荒木町長だけではなく、日高豊副町長と鎌田勝嘉総務課長の印鑑も押してあった。町政トップ3が、工事の未完成を知りながら、厚生労働省や鹿児島県にも報告することなく、厚労省から補助金を受け取り、さらにそれを業者に支払っていたのだ。議会は果たしてうそを容認するのか、しないのか──。町政のチェック機関としての役割を果たせるのか、注目の議会になる。これまで判明したことを整理した。

【情報提供のお願い】

 屋久島ポスト編集委員会は、取材のきっかけとなる情報を、読者の皆さまから広く求めています。日々の暮らしのなかで、「これはおかしい」「これは不正ではないか」といった具体的な情報をお持ちの方は、編集委員会にメール(yakushima.post@protonmail.com)でご連絡ください。編集委員会で取材するかどうか検討します。ご提供いただいた情報については、その取材源は必ず秘匿します。

 

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