予約だけで領収書がもらえる町:【検証 屋久島町政】(19) 出張旅費不正問題
岩川俊広町議、航空券を購入せず旅行会社から架空領収書を受領
独自に割引航空券を購入し、約5万円多く旅費を請求
(この検証シリーズは随時掲載しています)
出張旅費不正精算の引責で議長を辞任し、議場であいさつした後に自席に戻る岩川俊広町議(中央手前)。左は荒木耕治町長(2020年1月10日、屋久島町議会)
「見積もりの領収書」の次は「予約の領収書」を使った出張旅費の不正精算が発覚します。
岩川浩一副町長(当時)が「見積もり段階で受け取った」と釈明した虚偽領収書には、実際より高額な航空運賃が記載されていました。その不正を取材する過程で、別の関係文書を入手したところ、今度は航空券を買ってもいないのに、旅行会社から領収書だけをもらって、出張旅費を不正精算しているケースが見つかりました。
その架空領収書を使っていたのは、いったい誰なのか?
架空領収書について「すべて警察で説明する」
さらに取材を進めたところ、なんと屋久島町議会の前議長だった岩川俊広町議であることが判明。取材で電話をすると、岩川町議は「予約した時に受け取った」と説明するのですが、それでは航空券をどこで買ったのかと尋ねると、「刑事告発を受けているので話せない。すべて警察で説明する」というのです。
岩川町議は、荒木耕治町長と同様にシルバー割引を悪用して旅費を着服していたため、詐欺の容疑で刑事告発されており、この件が発覚した2020年3月には警察の捜査が始まっていたのです。
岩川俊広町議が旅費精算書に添付した架空領収書。この領収書を発行した旅行会社では、実際には航空券を購入していなかった
詐欺容疑で刑事事件になっても説明せず
荒木町長、岩川副町長、そして岩川前議長。町役場と町議会の幹部がそろいも揃って不正精算をしていたのですから、そのニュースを見た町民の多くは驚き、そして呆れたことでしょう。
最終的に岩川町議は同年10月、検察で詐欺容疑の事実が認められた一方、議長辞任で社会的制裁を受けたとして、起訴猶予の不起訴処分になりました。しかし、どのようにして架空の領収書をもらったのかなど、その詳細な経緯を一切説明していません。
一方、その後の取材で、岩川町議が不正精算に使った架空領収書の金額が、実際に買った割引航空券代より約5万円多かったことがわかっています。
▶今回のポイント
・岩川俊広町議による架空領収書を使った不正精算が判明
・架空領収書について岩川町議は「予約時に受け取った」と説明
・実際には割引航空券を購入し、約5万円多く旅費を請求していた
今回は、2020年3月21日に掲載した記事「岩川俊広前議長、『予約の領収書』で旅費不正請求 実際の支払額より約5万円多く精算」をみてみましょう。
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屋久島町議会の岩川俊広町議が議長として東京に出張した際に、町が費用負担した航空券を払い戻し、65歳以上が対象のシルバー割引で買い直して差額を着服していた問題――。
その後の取材で、岩川町議が「予約の領収書」とする領収書を精算書に添付し、実際より多く旅費を請求していたことがわかった。これまで認めていたシルバー割引とは別の手口で、実際の航空券代より5万円ほど高く見せかけ、不正に差額を着服していたとみられる。
岩川俊広町議が町に提出した「予約の領収書」。実際には領収書を発行した旅行会社では航空券を購入していなかった
実際より約5万円多く旅費精算
岩川町議や町が開示した出張記録によると、岩川町議は議長を務めていた2019年5月、全国町村議会議長会の研修に参加するため、5月27日~29日にかけて東京を訪問した。出張後、屋久島空港から鹿児島空港を経由し、東京・羽田空港を往復する航空券代として、9万3980円の領収書を添付して旅費を精算。だが、実際に支払った航空券代は、領収書の額面より5万円ほど安かったという。
岩川俊広町議が町に提出した旅費精算書。航空運賃として9万3980円と記載しているが、実際に購入した割引航空券代より約5万円多いという
「刑事告発で説明できない」
岩川町議は取材に対し、「精算書に添付した領収書は、予約した時に受け取ったもので、実際に支払った金額と違っていた」と釈明。「予約の領収書」を精算書に添付した点については、「刑事告発を受けているため話せない。すべて警察で説明する」と明確な説明を避けた。
出張旅費の不正をめぐっては、2019年末、荒木耕治町長と岩川町議のシルバー割引を悪用した着服が相次いで発覚。岩川町議は責任を取る形で議長を辞任したが、町議としては「町民の負託に応えたい」として、辞職しない考えを示していた。
岩川町議は3月18日にあった町議会の全員協議会で、2018年度以降に着服したとされる約8万円を町に返還したことを明らかにした。内訳は、シルバー割引が4回、「乗り継ぎ割引」が2回の計6回という。
出張旅費不正の引責で議長を辞任するため、臨時の町議会に向かう岩川俊広町議(右から3人目)。周辺には同じく不正精算した荒木耕治町長の辞職を求める横断幕が掲げられた(2020年1月10日、屋久島町役場議会棟)
搭乗や発券記録、領収書は示さず差額返還
今回、発覚した「予約の領収書」は、岩川町議が「乗り継ぎ割引」と説明するケースにあたる。岩川町議は「予約した後、昨年4月から始まった乗り継ぎ割引で購入したため、領収書の額面より安くなった」と説明。返還した着服額を算定した根拠となる搭乗や発券の記録については、「町に情報開示請求してほしい」として、自ら示すことを拒否した。
町議会事務局によると、岩川町議が着服額を返還した際に、町に提出した資料には、搭乗・発券記録や領収書はなく、調査を依頼した弁護士が作成した計算表が添付されているという。
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▶今回の教訓:予約しただけでは領収書はもらえない
「見積もりの領収書」と「予約の領収書」――。
一般社会の常識ですが、見積もりや予約だけでは、領収書を発行することも、受け取ることもできません。見積もりには「見積書」、予約には「予約確認書」がそれぞれあります。そして当然ですが、その見積もりや予約に対して、実際にお金を支払ったときに初めて領収書が発行され、買った人が領収書を手にできるのです。
岩川浩一副町長(当時)と岩川俊広町議は、そんな社会常識を完全に無視する形で旅費精算し、出張旅費を不正に受け取っていました。2人が不正に手にしたお金は、町民だけではなく、全国民から集めた税金が原資になっており、それが町幹部と町議会の幹部の不正で支出されたとすれば、その説明責任を免れることはできません。
しかし、虚偽の領収書が発行された経緯について、2人は口を閉ざしたままで、何も説明していません。また、町監査委員は2人が精算に使った領収書について、「監査の対象ではない」と言って、まったくの不問にしています。
そして、岩川町議に至っては、2022年6月22日にあった町議会で「暴挙」に出ます。自身の不正精算を含めた虚偽領収書の調査をする百条委員会の設置案に対し、みずから採決に参加したうえ、なんと自分で反対してしまったのです。
驚くばかりの非常識が続く屋久島町ですが、こんな町役場と町議会のままでいいはずがありません。
虚偽領収書を調査する百条委員会設置案に対する各町議の賛否を表示する画面モニター。岩川俊広町議は反対し、自身の不正調査をする決議案を否決した(2022年6月22日、屋久島町議会YouTubeチャンネルより)
こういうケチでズルい輩を当選させたんだ?
恥を忘れて反対に回るし、家族、親戚はなんと言ってるんだろう?
この事実を支援者達は知ってるのだろうか。
知っていても支援するのだろうか。
「偽造私文書等行使罪」姑息な犯罪です。
この領収書を発行した旅行業者はどうなってますか?「有印私文書偽装罪」
お金を返納したからといって罪は消えません。
この様な人達を擁護している議員がいるのも不思議でならない。
ただただ唖然としています。
不正を行っている複数の町議達、町長も含めて本当に屋久島町は嘆かわしい限りです。
これを知った上で今後もこの人達が選挙で当選するのであれば、その支援者個人は何らかの形で町議を通して税金から不当利益を共有している、あるいは組織的に不正を行っている推測ができます。
血縁関係の人数で町議が選ばれてしまう環境から早く卒業して欲しいです。
前副町長の「見積時点の領収書」なんてものは社会的に存在しないし、同じ釈明でも、
もう少し気の利いた言い訳はないものかと、その稚拙さにあきれてしまいます。
彼らは間違いなく不正精算をしています。
自治体も、議会も、住民に模範を示す法令遵守の機関でなければなりません。
それがどうですか?
不正をした者を擁護する、百条委員会の設置には反対する、どうなっているんですか、この議員たちは。
住民の批判の声が聞こえていたら、解散して信を問いなさい!