国交省離島振興課長に高級ウイスキーを贈答 屋久島町長交際費問題

yakushima-post

荒木町長「屋久島のためになると思った」 離島振興課長「記憶がない」

国家公務員倫理規程と地方自治法に違反の可能性

メイン1
【左】屋久島町の荒木耕治町長
【中】国土交通省が入る合同庁舎(同省ウェブサイトより)
【右】荒木耕治町長が国交省離島振興課長に贈答した高級ウイスキー(本坊酒造ウェブサイトより)

 屋久島町の荒木耕治町長が交際費で多額の贈答をしていた問題をめぐり、国土交通省の離島振興課長に屋久島で熟成させた高級ウイスキー(1万円)を贈っていたことがわかった。一般では入手が難しい限定品で、ネットでの販売価格は12万数千円。荒木町長は取材に「屋久島のためになると思って贈った」と説明。一方、当時の課長は現在所属する内閣府の聴き取りに「受け取った記憶がない」と話しているという。国家公務員倫理規程は利害関係者から金品などを受け取ることを禁止しており、この贈答が同規程に違反する可能性もある。

樽とウイスキー
【左】熟成を待つ
「シングルモルト駒ヶ岳 屋久島エージング」の樽
【右】荒木耕治町長が国交省離島振興課長に贈答した高級ウイスキー「シングルモルト駒ヶ岳 屋久島エージング」
(本坊酒造ウェブサイトより)

屋久島で熟成したシングルモルトの限定品を贈答

 屋久島ポストが開示請求した交際費の支出記録によると、荒木町長が国交省離島振興課長に贈答したのは201712月。高級ウイスキーの「シングルモルト駒ヶ岳 屋久島エージング」1本を贈り、送料を含めて約11000円を支出した。

 贈答したのは、本坊酒造(本社・鹿児島市)が長野県の蒸留所で蒸留した自社ブランドの「マルスウイスキー」を屋久島で熟成させた限定品だ。雨が多く湿潤な気候の中で寝かせた「屋久島らしい独特の味わい」が人気で、一般予約だと入手が難しく、ネット販売では希望小売価格の2倍以上の1本2万数千円で売られている。

サイクリング
毎年恒例の「サイクリング屋久島」(町報「やくしま」2019年3月号より)

荒木町長、ウイスキー好きの課長に「サイクリング屋久島で会った」

 贈答した経緯について、荒木町長は取材に「課長が(2月に町内で開催される)サイクリング屋久島のイベントに趣味で来ていた時に会った。すごくウイスキーが好きな人で、屋久島にこういう(特別な)ウイスキーがあるんですよね、と言われた」と説明。そして、離島における国の政策を担う国交省の離島振興課長ということもあり、「これからの屋久島のためになると思って贈った」という。

支出記録
国土交通省離島振興課長に高級ウイスキーを贈答する際に起票した交際費使用伺いの文書

異動先の内閣府、当時の課長に聴き取りを継続

 それでは、贈答を受けた当時の課長はどのような認識だったのか。

 町は支出記録を開示する際に、個人名をすべて黒塗りにしているため、贈答先としては「国土交通省国土政策局離島振興課長」とまでしか確認できない。そこで、国交省の国土政策局総務課に201712月当時の離島振興課長について取材で尋ねると、現在、当時の課長は内閣府に異動しており、国交省では対応できないという。

 それを受けて、内閣府の人事課に取材したところ、同課の聴き取りに対して、当時の課長は「受け取った記憶がない」と話しているという。ただ、屋久島町側には贈答した支出記録や送り状が残っているため、さらに情報を集めて調査するとしている。

国交省
国土交通省が入る合同庁舎(東京・霞が関、同省ウェブサイトより)

利害関係者からの贈答は国会公務員倫理規程に違反

 国家公務員倫理規
程は、「利害関係者から金銭、物品又は不動産の贈与(せん別、祝儀、香典又は供花その他これらに類するものとしてされるものを含む。)を受けること」(31)を禁止している。離島振興に関わる補助金の交付などもあり、ほかの省庁の幹部と比べて、国交省離島振興課長は屋久島町長とより近い関係だ。さらに荒木町長は全国離島振興協議会の会長を務めており、公務で同課長と接する機会は多い。

 もし、両者が「利害関係者」にあたると判断されれば、荒木町長から贈答を受けたことが同規程に違反する可能性がある。また、交際費を含めた一般経費の支出について、地方自治法は「普通地方公共団体の支出は、債権者のためでなければ、これをすることができない」(232条の5)と定めており、同課長に対する荒木町長の贈答が同法に違反する疑いもある。

■屋久島町長交際費問題の記事一覧

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  1. 記憶が無い、

    美味しい焼酎が有るよね。と皆が言う。
    本当だろうか?要求して居るように感じます。
    国家公務員も国会議員も、これ程たかり根性が有るとすれば、お灸を据える位ではすみません。
    恐らく荒木町長の言い逃れでしょう。
    旅費の不正流用で失った信頼を取り戻そうとして
    、本来は自前のお金ですべき事を公費を使ってる極めて非常識な行為に他ありません。
    受け取った記憶が無いと言うのも、送った方に取っては残念な事ですが、其れくらいの効果しか無いと言う事ですね。
    町長さん、馬鹿馬鹿しい贈り物辞めましょう。
    公費の無駄遣いです。早く気ずいて下さい。。

関連記事
これらの記事も読まれています
記事URLをコピーしました