川崎技研「入札保証保険証券」も主要情報が黒塗り非開示 屋久島町新ごみ処理施設建設
保険料、保険会社など非開示 町「利益を害する恐れ」➡ 一緒に入札したテスコの情報はぼぼ全面開示
入札保証保険 落札業者の契約不履行で賠償
川崎技研が入札の際に提出した「入札保証保険証券」の一部。屋久島町は主要情報を黒塗りで非開示とした
屋久島町の新ごみ処理施設の建設業者を決める一般競争入札で、落札する意思がない川崎技研(本社・福岡市)が入札への参加を辞退せず、事前公表された予定価格を約15億円上回る無効な入札をした問題――。
屋久島町は3月末、この入札に関係する公文書を屋久島ポストに開示し、川崎技研が町に提出した「入札保証保険証券」に記載された保険料や保険会社などの主要情報について、黒塗りにして非開示とした。
入札保証保険は、入札業者が落札したにもかかわらず、工事請負契約を結ばない場合に損害を賠償するもので、法令によって加入が義務付けられている保険だ。
非開示の理由について、町は保険料や保険会社などの情報を公開すると「当該法人等の権利、競争上の地位その他正当な利益を害する恐れがある」と説明。一方、川崎技研と一緒に入札したテスコ(本社・東京都)が提出した入札保証保険証券については、ほぼすべての主要情報を開示した。
町は「工事費内訳書」についても、川崎技研だけを全面黒塗りの非開示として、テスコについては全面的に開示している。
川崎技研 証券番号、特約条項なども黒塗り
町が開示した入札保証保険証券の写しによると、川崎技研は39億5000万円の入札金額(※税抜き)に対し、1億9750万円の保険金額を設定。それに対し保険料を支払っているが、その金額と適用料率については黒塗りされ不明だ。また、川崎技研が契約した保険会社や証券番号、特約条項などの情報もすべて非開示とされている。
川崎技研が入札の際に提出した「入札保証保険証券」。屋久島町は保険料や保険会社などの主要情報を黒塗りで非開示とした(屋久島ポストが開示請求した公文書より)
テスコ、保険料「4万8730円」で「損害保険ジャパン」と契約
一方、テスコは27億710万円の入札金額(※税込み)に対し、1億3535万5000円の保険金額を設定。それに対し、4万8730円の保険料を支払い、適用料率は0.3600円だった。また、テスコが契約した保険会社は「損害保険ジャパン株式会社」(本社・東京都新宿区西新宿1丁目26番1号)で、証券番号は「M080262124」。さらに、特約条項は「入札保証保険定額てん補特約条項」で、備考欄には「契約予定日:令和4年12月28日」と記載されていた。
テスコが入札の際に提出した「入札保証保険証券」。屋久島町は保険料や保険会社などの主要情報をほぼ全面開示した(屋久島ポストが開示請求した公文書より)
保証期間 川崎技研は「2年94日間」➡ テスコは「35日間」
川崎技研の主要情報が黒塗りされている状況だが、「入札保証期間」だけは両社とも開示された。
川崎技研の入札保証期間は「令和4年12月28日から令和7年3月31日まで2年94日間」と設定され、実際に入札が実施された2022(令和4)年11月24日から同年12月27日までの期間は保証適用外となっていた。その一方で、保証期間が「2年94日間」とされ、新ごみ処理施設の完成が予定される「令和7年3月31日まで」と設定されていた。
それに対し、テスコの入札保証期間は「令和4年11月24日から令和4年12月28日まで35日間」とされ、入札の実施日から契約締結が見込まれる同年末に設定された。
テスコ、価格競争ないまま落札
同施設の入札は昨年11月24日に実施され、川崎技研とテスコの2社が参加した。
事前公表された予定価格(税抜き)の24億6100万円に対し、川崎技研はそれを約15億円上回る39億5000万円で入札。予定価格を超えた入札は無効になることを知ったうえで、意図的に高額の入札をして、自ら競争することを放棄した。
一方、テスコは予定価格とほぼ同額の24億4870万円(落札率99.5%)を提示し、価格競争を一切することなく建設業者に選ばれた。
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一方だけを黒塗りにして非開示にする理由は、其の時点で既に予定価格を超えていたのではないでしょうか?
そうでなければ非開示にする理由が見つかりません。
大変な背信行為です。更に調べる必要が有りそうです。