「公費」とは別に「私費」で森山衆院議員に贈答をしているのか?【町の宿題②】屋久島町長交際費・住民訴訟

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森山事務所「町長個人からの贈り物」と誤解  荒木町長「町長になる前から私的な贈答をずっとしている」

鹿児島地裁「個人的な贈答を町からしているとしたら問題」
町の宿題②
【左上】屋久島町の荒木耕治町長【中央上】国会議事堂(Wikimedia Commons より)【右上】森山裕衆院議員(Wikimedia Commons より)【下】荒木町長が贈答した焼酎「三岳原酒」

【宿題②】森山衆院議員に個人的な贈答をしたことはあるのか。あれば、その目的は?――。

 屋久島町の荒木耕治町長が交際費で国会議員らに高額の贈答をしたのは違法な支出だとして、同町の住民が町を相手取り、荒木町長に贈答で使った約200万円を賠償請求するよう求めた住民訴訟で、鹿児島地裁は912日、第4回口頭弁論で町に複数の「宿題」を与えた。いずれも、これまで町が明らかにしてこなかった点に対して、地裁が説明を求めたもので、原告の住民にとっては、新たな事実を知る貴重な機会となる。

 その【町の宿題】を詳細に伝える連載の2回目は、荒木町長が森山衆院議員に対して個人的な贈答をしたことがあるかどうか、地裁が説明を求めたことについて紹介する。

荒木町長の個人的な贈答にも焦点

 訴訟関係者によると、この日の口頭弁論で町は、荒木町長が個人的な贈答として、森山衆院議員に贈り物をしたことがあるのかどうか、裁判官から説明を求められた。そして、もし贈答したことがあれば、どんな目的で贈ったのか、とも問われた。さらに、裁判官は「個人的なことであり、どこまで教えてもらえるかわからないが」としたうえで、「個人的な贈答を町からしているとしたら問題だと思う」と指摘したという。

私費の贈答があるか否かは重要ポイント

 荒木町長が森山衆院議員に公費で贈答を続けている一方で、もし私費で個人的な贈答をしていなければ、それは重要なポイントとなる。なぜなら、荒木町長は町長になる以前から、森山衆院議員に個人的な贈答を続けていたことを認めているからだ。

荒木町長、議会で「私的な贈答をずっとやっている」

 森山衆院議員への贈答をめぐっては、2022913日の町議会一般質問で、荒木町長は次のように問われたことがある。

「その(森山)事務所は、個人からの贈り物という認識だったということで、本来これは公費で贈答するべきものではないと判断するのが妥当だと思うが、その点はいかがか」

 それに対し、荒木町長はこう答弁した。

「国会議員、鹿児島県とか、私も町長になる前は、旧町時代は議員もしていたので、個人的なつき合いで私的な贈答は、中元、御歳暮、そういうことはずっとそういう時からもやってきたので、そういう意味では、私が町長になってから贈ったものも、(森山事務所は)そういう(個人的な贈答だという)理解をしているのではないかと思っている」

荒木町長20220913
森山裕衆院議員への贈答について答弁する屋久島町の荒木耕治町長(2022年9月13日、屋久島町議会、同町議会YouTubeチャンネルより)

森山事務所、公費と私費の贈答が二つあれば誤解しなかった?

 つまり、荒木町長が町長になる以前から続けていた私的な贈答と、町長になってから続けている公費での贈答について、森山事務所がどちらも同じ「個人的な贈答」と誤解しているということである。そして、もし荒木町長が公費での贈答に加えて、私費でも別の贈答をしていれば、森山事務所は誤解することはなかった可能性があるということだ。

私的な贈答を公費でやっているのか?

 裁判官が口頭弁論で、その点を意識して質問したのかどうかは定かではない。だが、もしいま現在、荒木町長が私費による贈答をしていないとすれば、次のように理解するのが自然である。

 森山衆院議員への贈答品は、町長になる以前は私費で贈っていたが、町長になってからは公費で贈っている――

 次回、第5回口頭弁論は1031日。それに向けて町は、1010日までに「宿題」の回答を準備書面で明らかにすることになっている。

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  1. 安房よかにせ

     屋久島ポストが書いている「森山衆院議員への贈答品は、町長になる以前は私費で贈っていたが、町長になってからは公費で贈っている――。」
     私も荒木耕治町長は、公私の区別を履き違えていると思っていました。
    「町長交際費問題」は、荒木町長の金銭に対するせこさ加減を象徴している事案だと思います。
     ところで、これまで荒木町長は、屋久島町のために国会議員等に贈答をしていると説明をしてきましたが、それが明らかな詭弁であったことが明らかになりつつあります。
     町長が我々の税金から給料をもらうことは当然のことだと思いますが、町長交際費を町長の私的なことに使うことまで白紙委任をした覚えはありません。
     荒木耕治町長、町長交際費100万円は、決してあなたのポケットマネーではないことを肝に銘じてください。

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