【今週の記事】荒木町長、責任回避と自己弁護に終始
町議会で、補助金申請うそ記載問題、出張旅費不正問題……
鹿児島県屋久島町がうその「工事完成日」を記載した文書を提出し、国から1億1800万円の補助金を受け取った問題。12月7日に開会した町議会12月定例会で、この工事関連の決算が不認定になりました。ところが、同町の荒木耕治町長は「不可抗力」「やむを得ない」などと、責任回避と自己弁護に終始し、自身の具体的な責任に言及することはありませんでした。
同じ12月定例会では、2年前に発覚した荒木町長らの出張旅費不正問題に対する監査についても、一般質問で取り上げられました。今年4月に荒木町長が監査を請求していましたが、約半年にわたって、ほとんど手付かずの状態で放置されていたことが屋久島ポストの取材で判明。町の代表監査員は「来年3月には監査を終える努力をする」と答弁しましたが、実際に終わるかどうかは、見通せていません。
そんな大切な問題が取り上げられているなか、町議会の石田尾茂樹議長は「屋久島ポスト」に対して、撮影取材の禁止を通告。私たちは「町民の知る権利を奪っている」として、石田尾議長の取材妨害に抗議しました。
私たち町民の代表が集う町議会を、私たち町民が取材できない。そんな旧態依然とした「化石」のような町議会は、一刻も早く、町民に開かれた議会になってほしいものです。
今週、私たちが配信した主な記事をまとめました。
●町を揺るがせた出張旅費不正の監査、請求から6カ月 手付かず いつ終わる?(2021年12月6日)
鹿児島県屋久島町の荒木耕治町長らによる出張旅費の不正受給問題をめぐり、町役場と町議会の出張に不正はなかったかを監査する作業が、荒木町長からの監査請求を受けた2021年4月以降、約半年にわたって手付かずだったことがわかった。監査委員は対象期間に航空機を利用して出張した職員らをリストアップし、最近になって監査の準備を始めた。
●認定? 不認定? きょう町議会が採決 補助金申請うそ記載問題(2021年12月7日)
補助金申請うそ記載問題で、鹿児島県屋久島町議会は12月7日、問題の水道工事の案件を盛り込んだ簡易水道特別会計の決算について、認定の可否を採決する。10月28日にあった町議会の決算審査特別委員会は不認定にしている。町議会はうそを容認するのか、しないのか。注目の採決になる。
●荒木町長、責任回避と自己弁護に終始 議会からはNO 鹿児島県屋久島町・補助金申請うそ記載問題(2021年12月8日)
「不可抗力」「やむを得ない」「予想のできない事案」── 。補助金申請うそ記載問題を審議する12月7日の鹿児島県屋久島町議会の12月定例会本会議で、同町の荒木耕治町長の口から出たのは、責任回避と自己弁護の言葉だった。荒木町長は、うその「工事完成日」が記載されていたことを知りながら、工事が終わったことすら確認することなく、押印して業者への「前払い」を執行した事実には言及しなかった。この日の議会では、問題の工事に関する決算も審議され、議長を除く15人の町議全員が不認定の判断を下した。うそを書いてもいいのか、悪いのか。今後は町トップの責任問題が焦点になる。
●石田尾議長がまた取材妨害 屋久島ポストは抗議 鹿児島県屋久島町・補助金申請うそ記載問題(2021年12月8日)
鹿児島県屋久島町が、同町の水道整備工事で国に補助金を申請する際に、うその「工事完成日」を報告して補助金を受け取った問題などが取り上げられた12月7日の町議会本会議で、石田尾茂樹議長が屋久島ポストの議場での撮影取材を再び禁止した。屋久島ポストは「町民の知る権利を奪う行為だ」と主張したが、石田尾議長は抗議を受け入れず、議場から私たちを退出させた。屋久島ポストは、度重なる石田尾議長による取材妨害に対して、厳重に抗議するとともに、対応を協議している。
●ほかの工区でも「うそ」 鹿児島県屋久島町・補助金申請うそ記載問題(2021年12月10日)
鹿児島県屋久島町が同町の水道整備工事で国に補助金を申請する際に、うその「工事完成日」を報告して厚生労働省から補助金を受け取った問題で、問題となった工区以外でも、実際には工事が終わっていないにもかかわらず、町がうその「工事完成日」を記載した書類を厚労省に提出していたことがわかった。12月9日にあった町議会の一般質問で担当の生活環境課長が明らかにした。荒木町長は複数の工区でうその「工事完成日」が記載された事実を知った後も、厚労省に報告していなかったことになり、町トップの責任は不可避な情勢になった。一方、荒木町長は同日の一般質問で、自らの具体的な責任の取り方については明言しなかった。
●荒木町長らの出張旅費不正問題 代表監査委員が「来年3月には監査を終える努力」 町議会本会議で明言(2021年12月10日)
鹿児島県屋久島町の荒木耕治町長らによる出張旅費の不正受給問題をめぐり、町役場と町議会の出張に不正はなかったかを監査する作業について、来年2022年3月末までに終えることを、朝倉富美雄・代表監査委員が12月9日の町議会で明言した。この監査は地方自治法に基づき荒木町長が2021年4月に申し立てたが、それから約半年にわたって手付かずだったことが屋久島ポストの取材で明らかになっている。
●取材妨害が続く屋久島町議会 どうして「マスコミ」だけに便宜? 鹿児島県屋久島町議会取材妨害問題(2021年12月11日 )
鹿児島県屋久島町が、同町の水道整備工事で国に補助金を申請する際に、うその「工事完成日」を報告して補助金を受け取った問題が取り上げられている町議会12月定例会で、屋久島ポストに対する取材妨害が続いている──。