現職町議が刑事告発されるまで 屋久島町出張旅費不正問題
日高好作町議、虚偽領収書「記憶にない」まま説明責任を放棄
【上】虚偽領収書について説明を拒否する日高好作町議(2022年5月24日、屋久島町役場)
【下】日高好作町議が旅費精算書に添付した虚偽領収書
屋久島町の幹部らによる出張旅費不正問題をめぐり、虚偽領収書で不正精算をしていた日高好作町議らが11月4日に詐欺容疑で刑事告発され、告発状が鹿児島県警に受理された。
2019年末に発覚した一連の出張旅費不正では、これまで荒木耕治町長、岩川浩一副町長(当時)、岩川俊広町議らも告発されており、その数は今回で計7人に。その最後となる日高町議が告発されるまでの言動をまとめた。
▶町長の旅費着服調査の百条委員会に反対(2019年12月17日)
荒木町長が航空運賃の高齢者割引を悪用して、出張旅費を着服した疑惑などを調査する百条委員会の設置案が2019年の12月議会で否決。日高町議は次のように主張して反対した。
<真相究明という言葉、これはもちろん大事だ。これに反対するものではない。しかし、議員必携、そして過去の百条委員会の設置の結果を見た時、百条委員会は疑惑解明の場ではないとの認識で、別な場面であると思っている。よって反対する>
▶荒木町長の不信任決議案に反対(2020年1月10日)
荒木町長が航空運賃の高齢者割引を悪用して、出張旅費を着服していた問題を受けて、2020年1月の臨時議会に町長に対する不信任決議案が提案されたが否決。日高町議は次のように発言して反対した。
<いかなる環境にあっても、賛否の両論は存在する。町民の中にも、「いますぐ辞めろ」という声もあるし、「引き続き職を全うしろ」という意見もある。どちらの意見もそれぞれ考えがあっての意見だ。これがいまの町の声だ。
私は町長が辞職した先の展望がいま見えない。従って、私は町民の声として、引き続き職を全うするようにとの声を引き継いで、この不信任案に反対する>
荒木耕治町長の不信任決議案について反対討論をする日高好作町議(2020年1月10日、屋久島町議会)
▶虚偽領収書などの旅費不正調査の百条委員会に反対(2020年3月23日)
岩川浩一副町長(当時)や岩川俊広町議らが虚偽領収書で出張旅費の不正精算をしていた問題を受けて、旅費不正の調査をする百条委員会の設置案が2020年の3月議会に提案されたが否決。出張旅費不正をめぐる百条委設置案の否決は2回目。
日高町議は発言することなく反対した。
岩川浩一副町長(当時)と岩川俊広町議が不正精算に使った虚偽領収書。実費より高額の航空運賃が記載されるなどしていた
▶虚偽領収書などの旅費不正調査の百条委員会に反対(2020年9月25日)
屋久島町幹部らが虚偽領収書で出張旅費の不正精算をしていた問題を受けて、旅費不正の調査をする百条委員会の設置案が2020年の9月議会に提案されたが否決。出張旅費不正をめぐる百条委設置案の否決は3回目。日高町議は次のように発言して反対した。
<町議会議員というのは、私も含めて、出張した数名の議員を指していることは理解できるわけだが、私も自分のことについては数名の方にいろいろと見ていただいた。大方の間違いはないが、細部にわたって自分の見落としとか、そういうものがあるかもしれないので、私は、議員としての身の処し方というのはそういうふうに自分で調べて、あるいはまたほかの人に見ていただいて、もし間違いがあれば申し出て正すという形をとるべきだというふうに思っている。
だから、再度、何名か客観的な立場で見ていただいて、もし間違いがあれば申し出て正す。そういうふうに自分の身の処し方は思っているので、(百条)委員会の設置については、私は反対する>
次々と虚偽領収書による不正精算が発覚した
▶虚偽領収書の調査に異議を訴える陳情書に賛成(2021年6月22日)
屋久島町幹部らの出張旅費不正問題をめぐり、虚偽領収書に関する一部の町議による調査は「個人情報保護法に違反している」として、町議会に調査を求める町民の陳情書が2021年の6月議会に出された。その陳情書を受けて、町議会は各常任委員会の連合審査会を開いて協議。日高町議は次ように発言して陳情に賛成した。
<そもそも、一昨年の12月議会ですかね、町長の旅費の不正ということで、その後、元議長、前議長といった形で、町民の間では、なんでそれが分かるのかという疑問というのは、私もあちこちで聞いた。それで3月議会で、再三要請したら、分かったという流れになってきて、それを受けて、どういう風な手法でそういう情報を得られたのかと、単純なる町民、陳情者の疑問というのは、当然かなと思う。
法的うんぬんというのは、別な場面で、当然どちらも不服とすれば、法的な手段に訴えるでしょうし、その場で法的な根拠に基づく議論がされると思う。まあ、一連の流れの中で、こういう陳情が出てきたというふうに理解しているので、ぜひ採択して、どちらの意見も聞いて、議論すればいいと思っている>
▶日高町議による虚偽領収書での旅費不正精算が発覚(2022年3月31日)
日高町議が議長在任中に虚偽領収書で出張旅費の精算をしていたことが町の監査でわかった。領収書を発行した旅行会社には、航空券を販売した記録は残されておらず、日高町議は購入実態のない領収書を提出していた。
日高好作町議が旅費精算書に添付した虚偽領収書。領収書を発行した旅行会社には、航空券を販売した記録が残されていなかった
▶虚偽領収書について全員協議会で「記憶にない」(2022年5月11日)
日高町議が虚偽領収書で航空運賃を受け取っていた問題をめぐり、日高町議は5月11日に開かれた町議会全員協議会で、航空券の販売実態がない虚偽領収書について「記憶にない」などと釈明した。
<監査請求されてまずは疑問に思うことは、どういう形で特定されたのかという、監査請求の段階で。そこは非常に疑問に思うところだ。トータルで400件以上の監査請求がされている。しかもその道の駅(観光)に限ってという、そういった部分については非常にあれですけど。
端的に言いうと、確かにそこに書いてあるとおり、その道の駅(観光)では購入はしていないが、領収書について、私は監査の中でも申し上げたように、それについては、記憶にないというか、私がもらいに行った記憶はない。頼んだ覚えもないというのが、私の記憶の中である。
ただ8年経っているので、正確なことについては、なかなか私も思い出せない部分がある。監査委員の中で申し上げたのは、そのようなことなので、また詳しいことは監査委員の方に聞いていただきたいと思う>
閉会後、屋久島ポストが取材で「どこで航空券を買ったのか」と尋ねると、日高町議は足早に歩きながら「わからないですね」と回答。さらに、虚偽領収書について説明を求めたが、「なんであなたに(答える必要があるのか)」と言って、それ以上の取材を拒否した。
▶日高町議の旅費精算事務を担当した職員「領収書は日高町議から受け取ったと思う」(2022年5月17日)
日高町議が虚偽領収書で航空運賃を受け取った問題をめぐり、実際に出張精算の事務手続きをした町職員が「領収書は日高町議から受け取ったと思う」と屋久島ポストの取材に証言した。
▶「書きたいなら書いて」と取材拒否(2022年5月24日)
日高町議が虚偽領収書で航空運賃を受け取った問題をめぐり、日高町議は5月24日、屋久島ポストの取材を拒否した。
<まあ、自由に書いてくださいよ。日高好作がやりましたと、書きたいなら、書いてください>
<話すか話さないかは私の権利ですし、あなた方も聴くかどうかというのは、自分たちの権利と思ってやっているんでしょうけど。あなた方が全部資料を持っているというのは十分承知の上です>
【動画】虚偽領収書について説明を拒否する日高好作町議(2022年5月24日、屋久島町役場)
▶公務出張後の家族旅行中に宿泊費などの受領が発覚(2022年5月27日)
日高町議が虚偽領収書で航空運賃を受け取った問題をめぐり、日高町議が公務後に私的な家族旅行をしていたにもかかわらず、旅行の期間中も宿泊費や日当などを受け取っていたことがわかった。
▶町監査委員、日高町議の家族旅行を調査せず黙認(2022年5月31日)
日高町議が虚偽領収書で航空運賃を受け取った問題をめぐり、町監査委員は5月31日に実施した再監査で、家族旅行中に宿泊費などを受給した問題については聴き取りをせず、不問にしたことがわかった。
▶虚偽領収書の不正調査をする百条委員会に反対
4回目の否決(2022年6月22日)
屋久島町幹部らによる出張旅費不正精算をめぐり、虚偽領収書の不正調査をする百条委員会の設置案が2022年の6月議会に提案されたが否決。出張旅費不正をめぐる百条委設置案の否決は4回目。
日高町議は自分自身が虚偽領収書で不正精算していたにもかかわらず、自ら採決に参加して、百条委による不正調査に反対した。
虚偽領収書の発行経緯などを調査する百条委員会の設置案に対する各町議の賛否を表示するモニター画面。日高好作町議も自ら採決に参加して反対した(2022年6月22日、屋久島町役場内の議会中継のモニター画面を撮影)
▶虚偽領収書の不正調査をする百条委員会に反対 5回目の否決(2022年9月20日)
屋久島町幹部らによる出張旅費不正精算をめぐり、虚偽領収書の不正調査をする百条委員会の設置案が2022年の9月議会に提案されたが否決。出張旅費不正をめぐる百条委設置案の否決は5回目。
不正調査の対象となる日高町議は退場を命じられ、百条委設置案の採決には加わらなかった。
【動画】虚偽領収書の不正調査をする百条委員会設置案の審議を前に、議場から退場を求められた日高好作町議(2022年9月20日、屋久島町議会、同町議会YouTubeチャンネルより)
▶虚偽領収書で日高町議らを刑事告発(2022年11月4日)
屋久島町の幹部らによる出張旅費不正問題をめぐり、虚偽領収書で不正精算をしていた日高町議と桑原幸夫元会計課長が11月4日、詐欺容疑で刑事告発されたことがわかった。
旧屋久町時代からずっと応援してきた議員だけに、とても残念です。
公費を使ったチケット発券旅行会社以外の領収書の出どころが、8年前であろうと記憶にないはずはない。
ご自身でチケットの手配をしているわけだから、イレギュラーな行程の発券については、尚さら覚えているはず。
一連の旅費不正問題に終止符を打つためにも、ブラックボックスの中に真相を葬り去るのではなく、公の場に(裏金錬金術の)からくりをさらけ出し再発防止につとめて欲しい。
さもなければ、クリーンなイメージ返上で、二度と投票しません。
開いた口が塞がらない。
公人である日高好作議員に話さない権利はありません、税金の不正使用ですから説明責任はあります。
「領収書が有ると言う事は、私が間違った処理をしたと言う事だと思います。」
せめてこんな形で認めるべきです。
粘り腰を見せていた、あの山際大臣も辞職しました。
記事から知ったところでは、告発も受理されているとの事、「記憶に無い」等と粘り腰を見せても貴方が不利になるばかりですよ、公人として潔き良く認めたら如何ですか?