取材後記

【取材後記】なぜやめた? 国会議員らへのポンカン贈答/編集委員会

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2020年 首相や鹿児島県知事らに15件 ➡ 2022
姉妹都市 3件に激減

交際費の返還求める住民訴訟 26日から

取材後記20230129①


 屋久島名産のポンカンは年末の贈答品として全国に発送されるが、実は年が明けるまで待つと、さらに熟した甘みを楽しませてくれる。旬はすぎ、ややしなびれたオレンジ色の皮をむきながら、ふと思い出して屋久島町のウェブサイトを開いてみた。

 すると、昨年12月に荒木耕治町長が使った交際費の欄で、毎年恒例で贈っているポンカンの贈答先が出てきた。詳細な支出内容をみると「姉妹都市(青森市・日田市・菊陽町)への町産品PR用贈答品(ぽんかん)」とあり、計3カ所に贈ったという。

 そこで、昨年の取材で手に入れた町長交際費の支出記録と比べてみると、贈り先の数が激減しているのに驚いた。例えば202012月の記録には、次の贈答先が記載されている(個人名は黒塗りで非開示)

・衆議院議員 ■■■■

・内閣総理大臣 ■■■■氏

・鹿児島県知事 ■■■■

・菊陽町長 ■■■■

・青森市長 ■■■■

・日田市長 ■■■■

・屋久島電工社長 ■■■■

■■■■

・林野庁九州森林管理局長 ■■■■

・セレモア代表取締役社長 ■■■■

・渡辺造船所代表取締役会長 ■■■■

・鹿児島県議会議長 ■■■■

・和田久法律事務所 ■■■■

・佐賀県知事 ■■■■

・青森市議会議長 ■■■■

 国会議員から始まり、鹿児島県知事や同県議会議長、民間会社の社長ら計15人に贈っていることがわかる。その一方、昨年末はわずか3カ所と5分の1に減ってしまった。

令和2年度)交際費使用伺い-26
2020年12月に荒木耕治町長がポンカンを贈答した際に作成された交際費使用伺いの文書。国会議員や鹿児島県知事ら15件の贈答先が記載されている

荒木町長「妥当な支出」と主張していたのに

 日ごろから屋久島町がお世話になっているとして、私たち町民のお金を使い、荒木町長が贈答しているポンカンである。今後も町との良好な友好関係を築いていくためには、引き続き町民のお金で贈ればいいはずだ。

 それなのに、なぜ昨年から急に減らしてしまったのか?

 町長交際費をめぐっては、国会議員らへの贈答で支出した交際費の返還を求める住民訴訟が提起されている。一連の贈答について、これまで荒木町長は「妥当な支出」と町議会で答弁しているが、法廷ではどう主張するのか。

 住民訴訟の第1回口頭弁論は26日に鹿児島地裁で開かれる。

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  1. 裸の王様

    今の屋久島町には、町長の暴走を諌める副町長も、幹部職員もいない。
    改めて贈り先を見て驚き、呆れている。
    町長が個人的に世話になった弁護士事務所へは、当然公費でなく自前でなくてはならない。
    シルバー割引の旅費の不正の弁護を依頼して、起訴猶予処分を勝ち取ってくれたのだから、、、
    公私混同も甚だしい、こんな判断力も無いのか、まるで裸の王様である。

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