取材後記

【取材後記】だれも感謝しない町民の贈り物 屋久島町長交際費問題

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国会議員や鹿児島県知事が誤解 町民の贈答は「町長の私費による個人的な贈り物」
取材後記20230219
【左上】国会議事堂(Wikimedia Commons より)【中央上】屋久島町の荒木耕治町長【右上】鹿児島県庁(Wikimedia Commons より)【下】贈答された屋久島産の焼酎


 実にがっかりする取材への回答だった。

 屋久島町民のお金で高級焼酎や季節の果物を贈答されていたのに、鹿児島県知事は「屋久島町長の私費による個人的な贈答だと思っていた」という。さらに、実は町民の公金による贈答だと知って、どう受け止めるのかと尋ねると、町長交際費をめぐる住民訴訟が提起されていることを理由に「コメントできない」というのだ。

 せめて、屋久島町民に「感謝する」の一言でもあればいいのだが、これでは「勝手に贈ってきたのだから、そちらの事情は知ったことではない」と言われたようなものである。

荒木町長、公金を使って 自分一人だけ「いい顔」

 一連の贈答を「町長の個人的な贈り物」と誤解していたのは、県知事だけではない。衆院の森山裕議員(鹿児島4)や宮路拓馬議員(鹿児島1)の事務所も屋久島ポストの取材に同様の回答をしている。

 つまり、屋久島町の公金が支出されているのに、だれ一人として、町民からの贈答だと思っていなかったということだ。そして、荒木耕治町長は身銭を切っていないのに、町民のお金を自由に使って、自分一人だけが「いい顔」をしていたことになる。

国会議員らへの贈答は今後も続くのか?

 荒木町長に交際費200万円の返還を求めた住民訴訟で、被告の町側は国会議員や県知事らへの贈答について「町政にとって重要かつ必要不可欠」と主張。さらに、過去5年間で少なくとも50万円を使い、高級焼酎140本などを贈った森山衆院議員への贈答については、「町行政の円滑な推進に資する」と述べている。

 裁判で抗弁するのは町の勝手だが、こんな一方的な主張をして恥ずかしくないのだろうか。屋久島町政のためだとして、町民のお金を使った贈答に対し、贈られた本人たちは、だれ一人としてその認識がなく、単に荒木町長から個人的に贈られてきたと思っているのだ。

 公開の法廷で主張したのだから、そこに嘘があるはずはない。それならば、ぜひ荒木町長には、今後も国会議員や県知事らへの贈答を続けてほしいものである。

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  1. 自分も、、、

    この人の行政手法は幼稚過ぎます。
    貢ぎ物で便宜を図って貰うなんて、田沼意次の時代では在るまいし、時代錯誤も度が過ぎています。案外自分もドップリ浸かって居るのかもしれません。

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