【速報】安房大ホールは廃止の方針 宮之浦・多目的交流センター整備事業
大ホール備えた文化施設、宮之浦「多目的交流センター」に集約へ
町公共施設個別計画「ホール機能は新施設に集約化」と明記
【上】「屋久島町公共施設個別計画」の資料では、「屋久島町総合センター」について「ホール機能は新施設に集約化します」と明記されている【下】島東部の安房地区にある屋久島町総合センター
屋久島東部の安房地区にある屋久島町総合センターの大ホールについて、将来的に町が利用を廃止する方針であることが5月9日、同町の政策推進課への取材でわかった。今後は維持管理のための大規模な改修や修繕は行わず、文化施設としての機能は、島北部の宮之浦地区で建設を計画している「多目的交流センター」に集約するという。
宮之浦・離島開発総合センターは新施設に「建替えを検討」
政策推進課によると、「安房大ホール」の利用廃止の方針は、町が2021年3月に作成した「屋久島町公共施設個別計画」で公表された。計画書に添付された「資料5 個別施設の方針」のなかで、「屋久島町総合センター(安房)」については「ホール機能は新施設に集約化します」と明記。その一方、宮之浦にある屋久島離島開発総合センターは老朽化が進んでいることを踏まえ、「体育館兼文化ホール複合施設への建替えを検討します」とされている。
屋久島離島開発総合センター(宮之浦)などの再編・整備方針が示された「屋久島町公共施設個別計画」の添付資料(※赤丸は屋久島ポストが加工)
屋久島町総合センター(安房)などの再編・整備方針が示された「屋久島町公共施設個別計画」の添付資料(※赤丸は屋久島ポストが加工)
消える旧屋久町側の文化施設
現在、町内には大ホールを備えた文化施設が安房と宮之浦の2カ所にあり、前者は旧屋久町、後者は旧上屋久町がそれぞれ管理していた。両町の合併後は、町主催の催しを両施設で交互に実施するなどしてきたが、多目的交流センターが完成する2028年度以降は、すべての催しが宮之浦で行われるとみられる。
町議会も安房大ホール維持に反対
安房の屋久島町総合センターをめぐっては、町文化協会の会長が2023年5月、「大ホールの存続と維持管理」を求める陳情書を屋久島町議会(石田尾茂樹議長)に提出。それに対し、町議会の意見は大きく分かれたが、最終的に3月定例会で反対8人、賛成7人で不採択となっている。
【動画】屋久島東部の安房地区にある屋久島町総合センターの存続を求める陳情について、各町議の賛否を示した町議会YouTubeチャンネルの画面。反対7人、賛成7人の同数となり、最終的に石田尾茂樹議長が反対して不採択となった