荒木町長、安房総合センターは「ホールとして使わない」 宮之浦・多目的交流センター整備事業

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担当課長ら、大ホール廃止の方針を安房校区の区長に相談するなどして「住民の合意形成は得られた」

文化ホールは宮之浦の多目的交流センターに一本化へ
安房総合センター

老朽化で大ホールが閉鎖されている屋久島町総合センター(屋久島町安房地区)

 今後、屋久島町総合センターを「ホールとして使うことは考えていない」――。

 屋久島東部の安房地区にある同センターの大ホールについて、荒木耕治町長は611日にあった町議会一般質問で、今後は文化ホールとして整備しない方針を明らかにした。計画を進める担当課長らは、すでに安房校区の区長に大ホール廃止の方針を相談するなどして、「住民の合意形成は得られた」と説明。現在、町内に二つある文化ホールは、島北部の宮之浦地区に建設される予定の「多目的交流センター」に一本化されることになった。

 この日、質問に立った真辺真紀町議は、老朽化で閉鎖されている安房大ホールについて「旧屋久町の(南部地域で暮らす)住民にとっては大切な文化施設」だとして、将来的な整備の方針を問いただした。

 それに対し、荒木町長は「(旧2町が)合併するということは、基本的には二つのものを一つにして、経費を削減するのが大儀だ」と説明。文化ホールが一つになることで、遠方の住民が利用しづらくなる点については、「(屋久島は)丸い島なので、大なり小なりのことはある」として、安房の総合センターを「現状のようなホールとして使うことは、いまのところは考えていない」と答弁した。
屋久島町長答弁

安房大ホールの廃止などについて答弁する荒木耕治町長(2024年6月11日、屋久島町議会YouTubeチャンネルより)

 また、宮之浦に建設する多目的交流センターに文化ホールを一本化することについて総務課の三角謙二課長は、各種団体の代表や住民から意見を集約していることを踏まえ、「住民の合意形成は得られたという認識だ」と説明。それに対し真辺町議が、安房大ホールが廃止されることを「安房校区の区長に説明しているのか」と質問すると、政策推進課の木原幸治課長は「検討のなかでは、公民館長(区長)等にも相談しながら計画を進めている」と述べた。

町の基本計画書によると、多目的交流センターは宮之浦地区の宮之浦体育館がある町有地に建設される。老朽化が進む同体育館や屋久島離島開発総合センターに代わる施設で、センター内にはコンサートや演劇、スポーツなどができる「ホール兼アリーナ」、図書室、子育てを支援する「キッズルーム」などが整備される。

 事業者の選定と契約は20242025年度に行い、2026年度に着工、2028年度の完成をめざしている。

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  1. 慎重な検討が必要

    「住民の合意形成は得られた」とは、どれだけのサンプルを参考にしているのか?
    「安房6区の区長とも協議しながら進めている」と担当課長は議会で発言しているが、数名の区長に問い合わせたところ、その事実は無いようである。
    議会軽視も甚だしい、議員諸君しっかりしてもらいたい。
    「合併の主旨は二つあるものを一つにして、経費の節減である。」とは、確かにその通りではあるが、例えが間違っている。
    屋久島町の形状からして、全ての住民に不便を掛けない為にも今一度慎重な協議をして、住民のコンセンサスを得るべきである。
    其れこそが、住民に優しい行政執行と言える。

  2. 安房区民

    聞いた事もない

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