代船運航費の町負担、さらに最大で1億7600万円の見込み フェリー屋久島2運休問題

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町、23月分の代船運航費の予算案を提出へ
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1月分の11550万円含めて計3億円近くになる可能性も
フェリー屋久島2と町役場
【上】長期運休している「フェリー屋久島2」(折田汽船ウェブサイトより)【下】屋久島町役場

 屋久島町と鹿児島市を結ぶ「フェリー屋久島2(折田汽船)が故障で無期運休となっている問題をめぐり、町が23月の代船運航費を支出するため、26日の臨時議会に補正予算案を提出することが127日、町政策推進課への取材でわかった。最終の予算額は検討中だが、最大で17600万円程度になるとみられる。財源は町の「貯金」にあたる財政調整基金を切り崩して確保するが、すでに予算計上している121月分の11550万円も含めると、代船運航費の合計は3億円近くになる可能性がある。

ぶーげんびりあ

代船の貨物船「ぶーげんびりあ」(鹿商海運ウェブサイトより)


2月以降、週1日増便で週4日の運航へ

 フェリー屋久島2202410月から運休し、町は12月から代船「ぶーげんびりあ」(鹿商海運)の「船舶運航及び荷役業務委託費」として、運航1回につき550万円を負担している。週3回の運航で、121月は計21回分で11550万円となり、町は町議会12月定例会で予算の承認を受けている。

 町政策推進課によると、フェリー屋久島2の運休が3月中まで続く見込みのため、町は26日の臨時議会に、23月分の運航費を盛り込んだ補正予算案を提出する。最終の予算額は検討中だが、2月からは週4日の運航になるため、週3日だった121月よりも予算額が増える見込みだという。

23月の代船運航、最多で計8週間に32

 フェリー屋久島2の欠航が3月末まで続いた場合、23月の代船運航は、最も多くて計8週間で32回となる。運航1回の費用は550万円なので、最大で32回分を負担すると、その合計は17600万円。121月分の11550万円を合わせると、町が支出する代船運航費は合計で3億近くになる可能性がある。

財源の貯金、20243月の残高は228744万円

 代船運航費の財源は、町の「貯金」にあたる財政調整基金を切り崩して確保する。町の財務資料によると、財政調整基金の残高は、20243月末時点で2287446000円となっている。

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