検討委員会の第三者性に疑問指摘 町議会一般質問 補助金申請うそ記載問題
日高副町長、委員の建設業界代表とは「発注と受注の立場で身内ではない」
補助金返還時に年率10・95%の加算金が発生
鹿児島県屋久島町が同町の水道整備工事で国に補助金を申請する際に、うその「工事完成日」などを報告して補助金を受け取った問題をめぐり、同町が設置した検討委員会について、その第三者性を疑問視する指摘が3月10日の町議会一般質問であった。委員会が建設業界代表と町役場の関係者で構成されているためだが、委員長を務める日高豊副町長は「工事の発注と受注の立場で身内ではない」と述べ、第三者的な協議ができるとの見解を示した。
水道工事管理検討委員会の第三者性などについて答弁する委員長の日高豊副町長(中央)。前列右は荒木耕治町長(2022年3月10日、屋久島町議会、議会中継のモニター画面を撮影)
今回の問題を受けて、町は今年2月に再発防止策を協議する「屋久島町水道工事管理検討委員会」を設置。鹿児島県建設業協会の屋久島支部長を委員に迎え、町役場の関係者と協議を始めている。
建設業界代表から「厳しい意見を賜っている」
この日あった町議会一般質問で、真辺真紀町議が委員の同支部長について「当事者ではないか」と指摘。それに対し、日高副町長は第三者性に疑問はあるとしながら、「工事の契約関係にあるという意味では、立場上は全然違う判断ができる」との見解を示した。さらに「工事の発注と受注という立場というところでは、身内にあるという認識は持っていない」として、2月22日にあった1回目の会議では「けっこう厳しく、いろいろなご意見を賜っている」と述べた。
工事が終わっていないにもかかわらず、業者へ工事請負代金の前払いを決裁した支出命令書。荒木耕治町長、日高豊副町長、総務課長ら町幹部が押印している
6月までに結果報告の予定
また、検討結果の報告時期について、日高副町長は「議論が煮詰まり、対策として示せるものができなければ時間がかかる」とする一方、次回の町議会定例会がある6月までには報告する予定だとした。
続いて、国への補助金返還が決まった後の対応について、日高副町長は「日ごとに延滞金(加算金)がかかるので、早急に(予算を組んで)議会に相談させていただく」と述べた。一般会計から補助金返還の予算を支出する点については、「反省も含めて、町民の皆さんにはお詫びをするべき場面もある」との考えを示した。
この工事を担当した町生活環境課によると、補助金返還における加算金の利率は年10・95%で、起算日は補助金を受け取った2021年4月19日だという。
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副町長、独特の解釈です。
発注する側と、受注者側は完全に身内です、完璧な第三者を入れなければ、再発防止はできません。
入札執行の責任者として適切な入札執行をしなければ、落札はしたが、仕事に着手していなくて、工期に間に合わないという理由で、繰り越し明許をした事業もあると聞いています。
同じ轍を踏まない担当課長の適切な判断です。ひとえに屋久島ポストの報道の功績です。
このような状況を見ても、適切な事業の入札執行が行われているのか、はなはだ疑問です。
公共工事を配分するだけでは、同じことがまた起きることを疑わざるを得ません。
6月議会までは報告するとのことですがが、大した期待はできそうもありません。